シリコンビーチを大特集！

シリコンビーチ：20世紀前半に「少し変わった人たちが集まる場所」というイメージがありましたが、今では最も活気のある地域の１つとして、年間を通して多くの人がおとずれるホットスポットとなっている、そんなこの地域の魅力に迫ります！

グーグルは2011年に、Frank Gehryが建築した”Binoculars Building”内（MainStreet) のキャンパスをふくめた3カ所に、ヴェニスキャンパスをオープンしました。それ以来、北部に位置するサンタモニカの南部国境から、Playa Vista南部までのエリア一帯は、最新テクノロジーの中心として、サンフランシスコ・ベイエリアに広がるシリコンバレーと比較されるようになりました。

またPlaya Vistaには、過去4年の間に、MicrosoftやYahoo!、Facebookといった大手企業が支店をかまえていて、2012年にVeniceを拠点にスタートしたSnapchatの親会社、Snap Inc.も着実に勢力を広めています。

シリコンビーチの発展の影響は雇用にも影響しているといいます。最先端技術を取り扱うハイテク関連の仕事は、Boston-CambridgeやSanta Clara Country、そしてニューヨークよりも雇用が多いといわれています。（ロサンゼルス軍エコノミック・ディヴェロプメントコープによると）こういった背景から、移住者も増え、ビジネスは繁栄し、観光客も以前にまして多くなっていったのです。

2012年にAbbot Kinney BoulevardがGQマガジンで「アメリカで最もクールなブロック」（一画）という位置づけをされ、その後、以前に増して多くの人がおとずれる様になった、という背景があります。ビジネス、そしてレジャー、両方の面でホットスポットとなっていったのですが、観光業界に詳しい人物によれば、Main Street とRose Avenueでも、Abbot Kinneyと同じ現象が起こっているといいます。

イタリアの都市、ヴェニスをモチーフに建築されたヴェニス（運河を含むエリア一帯）は、1905年に大富豪であったAbbot Kinneyによって作られました。

同時期に、同じく億万長者として有名だったハワード・ヒューズ氏は、自身が所有する航空会社のオフィスや、Spruce Goose（木製の世界最大の8発エンジン型飛行艇）を収納する巨大な格納庫を、現在 Playa Vistaとして知られる地域に建てていました。20世紀に入ると、ヴェニスはカウンターカルチャームーブメント（主流の体制的な文化に対抗するヒッピー文化やロックカルチャーなどの対抗文化）の中心地となり、ほどなくして、時代を象徴するバンド、The Doorsが誕生しました。ファンキーな文化が横行する中、1970年代にはスケートボードやサーフィンの一大ムーブメントが起こり、更なる注目を集めました。

現在、Abbot Kinney Boulevard一帯は、一段と洗練された雰囲気となっています。Rose Cafe やGjelinaといった、ハリウッドにウェストサイド、ダイナミックなダウンタウンにも負けず劣らずの、スタイリッシュな雰囲気のカフェやレエストランが増え、おしゃれなローカルたちの憩いの場となっているのです。活気あふれるビーチや、穏やかなヴェニス運河とも、いいコントラストになっているのも魅力だと言えるでしょう。

シリコンビーチにあるホテルは、Santa MonicaやMarina del Reyに建つ、世界的に有名なホテルチェーンや大規模のホテルと違い、独立した小規模のホテルがほとんどです。シリコンビーチにあるチェーンといえば、腕時計専門店のShinolaや、アイスクリームショップSalt & Straw、Blue Bottole Coffeeなどですが、ほとんどが地域密着型の歴史ある老舗店です。

ロサンゼルス観光局のスタッフによれば、シリコンビーチはヴェイスやサンタモニカに次ぐ、新たなジェネレーションを代表するエリアであるといえるのだそうです。その中で、Playa Vistaは、新しい街として日々発展していて、時代の進化を物語っているのです。

ぜひこの機会に、今大注目のエリア、シリコンビーチに足を運んでみてださいね！隠れた魅力がたくさん見つかるはずですよ！