L.A.の美しいガーデンを大特集!(パート2)

James Irvine Japanese Garden | Photo courtesy of JACCC, Facebook

一度は訪れておきたい、ロサンゼルスの美しきガーデンをご紹介している今回の特集、パート2もイチオシのガーデンが登場しますのでどうぞお楽しみに!

JAMES IRVINE JAPANESE GARDEN - JACCC

1980年に創立(オープン)した Japanese American Cultural & Community Center (JACCC) は、現在米国で最も大きなカルチュラル・アート(文化的アート)&コミュニティーセンターとして知られています。JACCC内にある James Irvine Japanese Gardenは、知る人ぞ知る穴場の庭園といわれています。こちらの庭園は、京都庭園の伝統である「禅」をコンセプトに作られた由緒正しい日本庭園であり、「清流園」という正式名がついています。園内にはおよそ5メートルの滝があり、見るものを清らかな気持ちにさせてくれます。過去に賞を受賞したこともあり、種類豊富な木々や花、杉でできた手作りの橋、石灯籠など、隅々までこだわりの感じ取れる庭園となっています。

Property of Discover Los Angeles
Spring blooms in Amir's Garden | Instagram by @adore2explore

AMIR'S GARDEN - GRIFFITH PARK

4300エーカー(約17397800平方メートル)という桁外れの大きさをほこるグリフィス・パークは、北アメリカ最大のアーバンパーク(都市型公園)として有名です。園内にはロサンゼルス・ズーやAutry Museum of the American West、グリークシアターなど、L.A.を代表するアトラクション施設があり、年間を通して大変多くの人が訪れる場所となっています。グリフィス・パーク内の丘エリアに位置するAmir`s Gardenは、ハイカーや乗馬を楽しむ人たちに人気の高い公園です。Amir`s Gardenは、故Amir Dialameh氏の遺産、ともいわれています。Dialameh氏は、1971年の山火事後、自身の空いた時間で、被害を受けた5エーカーの土地(現在のAmir`s Garden)を見事に復活させた伝説的な人物としてしられています。イラン出身のDialameh氏は、山火事が起きる前、頻繁にMineral Wells trail からToyon Canyon までをハイキングしていて、その途中で毎回グリフィス・パークを通過していたのだそうです。山火事後、荒れ果てた大地を見て、どうにかしいたいという気持ちにかられたそうで、市役所の史員に許可をもらい、作業をはじめたのだといいます。焼けこげた木々を取り除き、パインツリーやジャカランダツリー、バラやゼラニウム、ユッカなどの苗を植えていきました。長い年月を要しましたが、被害にあったエリア一帯は、美しいオアシスへと変貌を遂げたのです。Dialameh氏が備え付けた階段をのぼって行くとピクニックエリアがあり、カラフルなウッドベンチがならんでいます。Dialameh氏は2003年に亡くなりました。Dialameh氏の残した美しい財産は、現在ボランティアグループやロサンゼルス市のパークレンジャー(公園管理人)たちが協力して管理しています。1人の男性の思いが詰まった美しき公園に、ぜひ一度足を運んでみてください!

Property of Discover Los Angeles
Photo courtesy of Peace Awareness Labyrinth & Gardens

PEACE AWARENESS LABYRINTH & GARDENS

West Adams Districtにある Peace Awareness Labyrinth & Gardens (PALG) は、2002年にオープンした非営利のスピリチュアルセンターで、非宗派のキリスト教団体であるMovement of Spiritual Inner Awareness (MSIA)が創立したことで知られています。来場者は、石でできたラビリンス(経路)をゆっくりと歩くことでリラックスした状態になれるといわれています。ちなみにこちらのラビリンスは、フランスにある世界的に有名な Chartres Cathedral labyrinth をモデルに作られています。アジアをテーマにしたメディテーション・ガーデン(瞑想庭園)には16台の噴水、そして鯉のいる池などがあります。瞑想できる様に、ベンチなども用意されています。PALGの案内人による、園内に隣接したGuasti Villa(1910-14年に建てられた)のツアーも行っていて、人気を博しています。Guasti Villaは、アメリカ合衆国のコレオグラファーであり、映画監督であった著名人、故バスビー・バークレーの邸宅でもありました。意見の価値ありなので、ぜひ訪れてみてください。

Property of Discover Los Angeles
Central Garden at the Getty Center | Photo courtesy Al_HikesAZ, Flickr

CENTRAL GARDEN - GETTY CENTER

BrentwoodにあるGetty Center内に位置するCentral Gardenは、世界的に有名なアーティスト、Robert Irwin氏が手掛けた、アーティスティックな公園です。自然の渓谷を活かしたエリアと、木々が並ぶ歩道は、自然をより近くに感じ取れる空間として、とても人気があります。前出の歩道は、小川を横切るように作られていて、その小川には徐々にブーゲンビリアが咲き誇るプラザに向かって下っていく形になっています。プラザを通り、最終的にはカスケード状になり、迷路になったアザレアの浮く池へと流れる仕組みになっています。ユニークかつ美しい光景の広がる、大変ポピュラーな公園です。

Property of Discover Los Angeles
Italian Terrace Garden at Virginia Robinson Gardens | Instagram by @robinsongardens

VIRGINIA ROBINSON GARDENS

Virginia Robinson Gardens は、1911年に、Robinsonデパートグループの親族である、バージニア・ロビンソンとハリー・ロビンソン夫妻の自宅として建てられました。当時は、ビバリーヒルズ初の高級住宅としても話題を集めました。「ビバリーヒルズのファーストレディ」として知られたロビンソン夫人は、Duke and Duchess of Windsor(ウィンザーの公爵、公爵夫人)や Charlie Chaplin、 Marlene Dietrich、Fred Astaire や Sophia Lorenといった著名人を招いて、頻繁にゴージャスなパティーを開いていたそうです。世界的に有名なビバリーヒルズホテルの裏の6エーカーもの土地に広がるガーデンは、大きく5つのエリアに分かれていて、ローズガーデンにイタリアンテラスガーデン、トロピカルガーデンなどがあります。ロビンソン夫人は、1977年に亡くなる前、ロサンゼルス市にガーデンを寄贈することを遺言として残していました。現在ガーデンは、Department of Parks and Recreationの管理下にあります。ちなみに、1978年には、アメリカ合衆国国家歴史登録材に登録されています。毎週、火曜日から土曜日の午前10時から午後13時までガイドツアーを行っているので、興味のある方はぜひ参加してみてください。要予約となっていますが、オンラインチケットなどは存在しませんのでご注意を。詳しい情報はこちらから→直通電話:(310) 550-2087 emal: visit@robinsongardens.org

L.A.の美しいガーデン特集、次回パート3もどうぞお楽しみに!