L.A.の伝説的野外ステージ The Greek Theaterを大特集！

今回は歴史ある野外ステージ　The Greek Theatre の特集です！数々のスターたちが利用したこの場所の歴史をたどっていけば、きっとあなたも行きたくなるはず！

The Greek Theatreのバックステージには、シアターの歴史を物語るヴィンテージの写真などがたくさん飾られています。シェリル・クロウやトニー・ベネット、そして、The Greek Theatreで2回、アルバムレコーディングを行ったことで知られるニール・ダイモンドなど、現代の大物スターたちの写真も展示されています。

グリフィスパーク内に位置するThe Greek Theatreはまわりをハイキングコース、そして豊かな自然に囲まれています。グリフィスパークは、1800年代後半にGriffith J.Griffithにより、ロサンゼルス市に寄附された巨大な土地であり、The Greek Theatreの他にもグリフィス天文台、ロサンゼルス・ズー、Autry Museum of the American Westといった、人気観光地のホームとしても有名な場所です。2009年にはロサンゼルス市が指定する、歴史的文化財に登録されています。

古代ギリシャの建物をモチーフに作られたThe Greek Theatreは、1931年にオープンした5900名入場可能な円形劇場です。オープン当初は屋根などなく、巨大な円柱が両脇にあるステージでしたが、10年経ったころ、屋根が足されました。屋根が足されたことで、メインの円柱が観客からは見えなくなってしまったのですが、ステージ場にのぼると、その存在を確認することができます。１つは黒くぬられ、もう１つは音響設備の裏側に配置されています。

メインストリートからシアターに入る方が多いかともいますが、実はメインストリート側はシアターの裏側になります。夜になると電気がつく小さな窓は、その昔チケット販売所として利用されていました。

バックステージに入ることができたら、ぜひ『Men`s Chorus』、そして『Women`s Chorus』のためにデザインされた、大きなドレッシングルーム（楽屋）をチェックしてみてください。モノクロのタイル床に大きなヴァニティー・ランプが置いてある、アールデコ調の室内はとてもスタイリッシュですよ。

全てのコンサート、イベントの企画、販売はSMGと呼ばれる会社が請け負っています。Yankee Doodle カクテルパティーから1982年のデュラン・デュランのコンサートまで、様々なイベントを開催してきました。ジェネラル・マネジャーのBecky Colwellさんによると、あるパトロンがいて、「これが面白いよ」とおすすめの演目を彼女に売り込みにくるそうです。かとおもえば、両親の遺品整理をしていたら昔のバンドのチケットや写真を見つけて、昔流行したバンドを集めてのコンサートを企画してほしい、と提案されたこともあったといいます。一昔前までは、１アーティストが何日も演奏するということがめずらしくなかったそうですが、最近ではほとんどのアーティストが1夜限りのコンサートをするのが一般的だといいます。

ただ、2016年にはアラバマ・シェイクスとJohn Legendが、2デイズを行っており、即完したことで話題をよびました。The Greek Theatreは、毎年4月にニューシーズンがスタートし、その年の10月頃までイベントを開催しています。今年は70ほどのイベントが既に決まっています。

今年のハイライトは、 Snoop Dogg (April 20)、PJ Harvey (May 12)、 War & Los Lonely Boys (May 27)、 Elvis Costello (June 4)、 Nick Cave & The Bad Seeds (June 29)、 Retro Futura 80's concert (July 18)、 Freestyle Summer Festival (July 22)、そして Foreigner 40th Anniversary (Aug. 30)となっています。スケジュールが合うようでしたらぜひ足をお運びください！

シアターと隣接して専用パーキングがありますが、グリフィスパーク内のPony Ride Train Lotに駐車し、シャトルにのって会場まで行く、というのもおすすめです。Pony Ride Train Lotの駐車料金は$10となっています。

2017年からはグリークシアターを起点とするバス、DASHのサービスが開始しますので、公共の交通手段をお使いになる方はそちらもご利用ください。