LAアート&カルチャーの旅

ロサンゼルス(LA)には数多くの美術館があります。そこでは貴重な文化遺産や芸術作品に出会える事は意外に知られていません。それぞれの美術館は個性的で、どの美術館も半日から1日かけて巡りたいものばかり!!

ゲティ・センター

アートの総合美術館
サンタモニカマウンテンの麓、ブレットウッドからLAを見下ろす山の上に建つ白亜の建物「ゲティ・センター」。全米一の大富豪だった石油王J・ポール・ゲティが集めたコレクションを展示したミュージアムで、入口までは下から無料トラムが運行されています。110エーカーという広大な敷地には、エントランスホールのほかに常設展示場と季節ごとに変わる特別展示場の5つの展示館で構成されていて、それぞれの展示館に行くには、一度中央のミュージアムコートヤードに出るように設計されています。通常の美術館のような順路はなく、屋外の景色や噴水を楽しんでは、また次の屋内の美術を楽しむ、というのがここでの鑑賞法。センター内は緑も多く、敷地内の美しい庭園や眼下に広がるサンタモニカの美しい景色も楽しみのひとつで、癒される場所としても一押しの美術館です。
展示物は古い年代順に北、東、南、西の4つのパビリオンに収められているので、時代を追って回ることもできます。世界中から集められた美術品は多岐にわたり、落札当時に最高額となったゴッホの「アイリス」やルノワールの「散歩」などの代表的な作品をはじめ、ルネサンス絵画、古代美術、装飾美術の傑作がならぶアメリカ西海岸随一の美術館としてLA市民や観光客に親しまれています。
このほか、同じくJ・ポール・ゲティコレクションとして、古代ギリシャ、ローマ、エトルリアのアートを収蔵した「ゲティ・ヴィラ」がビーチ・エリアのマリブにあり、およそ44,000点にもおよぶ貴重なアンティークコレクションを所蔵し、23のギャラリーで常設展示するほか、5つのギャラリーでは随時特別展を行っています(ゲティ・ヴィラは要予約)。
www.getty.edu

 

ロサンゼルス郡立美術館

充実したコレクションは必見
ハンコック・パークの中に建つロサンゼルス郡立美術館は、通称LACMAと呼ばれ、ヨーロッパからアメリカや東洋の美術、彫刻、現代美術、装飾美術など10万点以上の収蔵品を誇る西海岸最大規模の総合美術館。敷地内には8つの美術館があり、所蔵品にはコンテンポラリーの大型のオブジェが多いのも特徴です。それぞれの展示館にはテーマの異なった美術品が陳列されており、アメリカ美術館、アーマソンビルディング、日本館、ブロード現代美術館、ハマービルディング、2010年オープンの企画展示専用のレズニック・パビリオンなどの展示館から構成されています。
日本館は神社をイメージした造りで、日本家屋独特の障子越しのような照明が印象的。ここでは日本でも珍しい根付けのコレクションが充実し、江戸時代の掛け軸、さらに縄文・弥生時代の土器や仏像までも展示されていて、2013年4月13日~7月28日の期間で葛飾北斎展を開催。全ての展示室を鑑賞するには1日あっても足りないくらいです。
www.lacma.org

 

ハンティントン・ライブラリー

花や緑と自然に囲まれた美術館
約207エーカーという広大な敷地のうち、120エーカー(東京ドーム約10個分)を一般公開している「ハンティントン・ライブラリー」。鉄道王、不動産王で財をなしたヘンリー・E.ハンティントンが1912年に設立した施設で、昨年100周年を迎えました。
その名称からも分るよう図書館、3つの美術館、リサーチセンター、庭園に分けられ、いずれもハンティントンが大切にした研究、芸術、美への追及という形をテーマにしたもので、文化研究教育センターとしても世界でもトップクラスとして評価されています。
 図書館ではグーテンベルグが世界で初めて活版印刷した「グーテンベルグ聖書」、世界有数のシェークスピアの初期コレクションなど歴史的に貴重な本が収納されています。
3つある美術館のうちの1つ、ハンティントン・アートギャラリーは、当時ハンティントンの私邸だったもの。18世紀から19世紀のイギリスおよび17世紀~20世紀のフランスの美術コレクションが揃い、全米でも有数コレクション数を誇り、代表的なコレクションにはゲインズボローの「青い服の少年」、ローレンス「ピンキー」などがあります。
さらにこの一大アート拠点で見逃せないのが16の庭園。庭園のひとつ「デザートガーデン」は、世界最大級の規模で、12エーカーの土地に5000種類以上の植物が植えられています。アロエだけでも200種類以上あり、クリスマスの時期にはアロエの赤い花が咲き、訪れる人を魅了します。
また1912年につくられた日本庭園は非常に趣があり、お茶室や枯山水の庭なども必見。京都の芸者をテーマに渡辺謙などが出演し、アカデミー賞3賞を受賞した映画「SAYURI」のロケ地としても有名です。また2008年には中国庭園も建設され、日本庭園と比較しながらそれぞれの特徴を知ることができて楽しめます。日本庭園は9エーカーを将来的には12エーカーに、中国庭園は3.5エーカーを将来12エーカーに拡張する予定で、この他4000本のバラが咲き誇るというローズガーデンのカフェで楽しむアフタヌーンティも人気です。この庭園の魅力はどの時期に訪れても、その時期の植物が咲き誇り、楽しめるというのも庭園の大きな特徴といえます。
注) 1エーカー ≒ 0.406ヘクタール
www.huntington.org

 

ノートン・サイモン美術館

美術愛好家に必見
実業家ノートン・サイモンが約30年にわたって集めた作品を展示する美術館。14世紀から20世紀まで西洋美術を代表するコレクションを網羅する全米屈指の美術館ともいえます。 
代表的な作品はレンブラントの「自画像」、ラファエロの「書物の聖母子」、ゴッホの「桑の木」、アンリ・ルソーの「異国風景」など。コレクションの中でもドガの作品は充実しており、パステル画、スケッチ、ブロンズ像などが並び、彼の作品のファンには必見です。
また、地下にはインドやネパールを中心にアジアの彫刻や仏像などを集めた東洋美術のコレクションが充実していて、その空間に身をおくと不思議に心が落ち着き、「壁のない美術館」を目指したノートン・サイモンの美術への思いが伝わってきます。また、緑豊かな庭園はモネの「ジヴェルニーの庭」にヒントを得たもので、池を囲む植物が季節ごとに変化する楽しみが。ロダンやヘンリー・ムーアの彫刻も配置され、散策にも最適で内と外で贅沢な時間を過ごせる美術館です。
www.nortonsimon.org

 

全米日系人博物館

日系アメリカ人の歴史を知る
リトル東京に位置する日系アメリカ人に関する歴史博物館。過去130年以上にわたる日系アメリカ人に関する遺物や写真、フィルム、文章など広範囲なコレクションを集め、日系アメリカ人が歩んできた歴史物語を世界に伝えている博物館です。移民の時代、戦中の強制収容時代、戦後の「スーパーマイノリティー」と呼ばれた時代など、日系アメリカ人の道のりを振り返ることで、これまでの日米関係の歴史が見えてきます。ここでは日系アメリカ人のボランティアに館内をガイドしてもらう事も可能で、その説明には説得力があり、展示されたものひとつひとつの意味を知り、思わずその話に引き込まれてしまいます。
www.janm.org

 

グラミー博物館

アメリカ音楽の歴史  
音楽界最高の名誉といわれるグラミー賞が2008年に創設50周年を迎え、その記念に開設されたのがグラミー博物館。グラミー賞にまつわる300点以上の展示物が並んでいます。グラミー賞を受賞した時に着用していたビヨンセのドレスやエルビス・プレスリーゆかりの品々も必見。まずは1階のエントランスからエレベーターで4階へあがり、そこから順次下がって見学していくと、4階はグラミー受賞曲は勿論のこと、あらゆる時代、ジャンルの音楽を聞くことができ、3階のレコーディングが体験できるイン・ザ・スタジオも人気です。音楽をテーマとした体験型の展示を通じて、あらゆる角度から音楽に触れる事ができるのが大きな魅力です。
www.grammymuseum.org

 

ハリウッド・ミュージアム

映画ファンには必見
ハリウッド100年の歴史を知る事ができるミュージアム。ハリウッドの黄金期を支えた有名メークアップアーティスト、マックスファクターのビルを博物館にリニューアルし、館内にはさまざまなハリウッド映画で使われた衣装、セット、スター達のお宝など約1万点が展示されています。スターのメーキャップ室として使われた部屋を再現した4つの部屋には、髪の色に合わせたメーキャップ道具などが揃えられ、当時の様子をうかがえます。
www.thehollywoodmuseum.com

 

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