LAの美術館でアジアのアートとアジアン・アメリカンの歴史を学ぼう!(後編)

USC Pacific Asia Museum | Photo courtesy of Michael Locke, Flickr

古くからアジア系移民が多く、総人口の約15%がアジア系が占めるLAは「アジアンアメリカンの首都」とも言われ、その分アジア圏に関する美術館なども多くあります。今回もそんなLAでアジアのアートに触れられる美術館をご紹介!

Property of Discover Los Angeles
Pavilion of Japanese Art at LACMA | Photo courtesy of rocor, Flickr

LOS ANGELES COUNTY MUSEUM OF ART (LACMA)

西アメリカ最大のアートミュージアムといわれるLos Angeles County Museum of Art (LACMA)では、中国、日本、韓国、南アジア、東南アジアを含んだアジア全般と、南太平洋の島々が由来の、膨大な量の芸術作品、歴史的文化財を展示しています。Hammer Building 内では日本のアートに特化したパビリオンと、韓国のアートをフィーチャーした特設エリアがあり、高い人気をえています。古代から現代までの、アジアの芸術を代表する、歴史的芸術作品たちは実にバラエティー豊かで、見応えのある物ばかりです。年間を通してたくさんの人が訪れるLACMAですが、こういったアジア、または南太平洋が由来の芸術作品が大きな魅力となっているといわれています。

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Moon Bridge at The Huntington Library | Photo courtesy of vgm8383, Flickr 

HUNTINGTON LIBRARY, ART COLLECTIONS, & BOTANICAL GARDENS

Huntington Library, Art Collections and Botanical Gardensは、文化的研究を兼ねた教育施設として、世界で最も大きな総合施設の一つといわれています。世界様々な国の庭園をモチーフに作られた、美しいガーデンは一望の価値ありで、世界中から多くの人が訪れています。またガーデンのみならず、施設全体を通して、色彩豊かな展示品や息をのむ美しい景観に癒される、唯一無二の場所ともいえます。そんな中、一番人気を誇るのが中華庭園と日本庭園(Chinese&Japanese Gardens)で、Liu Fang Yuan と名の付いた中華庭園は、蘇州の伝統的な庭園をモチーフに作られており、敷地内にあるティーハウスやティーショップが入ったパビリオンと、石でできた橋、透明感ある滝がなんとも静穏な雰囲気を作り出しています。2012年に100周年を迎えたという日本庭園には伝統的な禅の庭園と盆栽をフィーチャーしたエリア、茶室にティーガーデンがあり、風情ある空間で心安らぐひとときを過ごすことができます。時間にゆとりを持って訪れたい場所ですね!

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USC Pacific Asia Museum | Photo courtesy of Michael Locke, Flickr

USC PACIFIC ASIA MUSEUM

アメリカでは、アジアと南太平洋の島々のアートと文化に特化した施設が4つあるといわれていますが、そのうちの一つが、こちら、USC Pacific Asia Museumです。ペルジアから南太平洋にかけてのアジア全般の4000年以上に渡る歴史を、15000点以上の展示品を通して、深く学ぶことができます。1971年以来、より多くの人にアジアと南太平洋の島々の歴史、文化的背景を学んでもらおうと、常に働きかけてきたといいます。美術館のあるGrace Nicholsonビル(Pasedena)は、中国にインスピレーションを受けて建てられたといい、カルフォルニアのState Historic Parkにも登録されています。また、美術館の庭園も中国をテーマに作られていると良い、自然と建築物が一帯となり、より良いハーモニーを生み出すような設計になっています。建物の屋根にはアジア文化の象徴ともいえる竜が飾られており、全館を通して蓮の花や牡丹の花が、訪れる人を華やかに出迎えます。一度は訪れておきたいスポットです!