LAで見ておきたい最先端建築6選!

写真提供:Los Angeles Philharmonic

スマートでモダンなデザインのものからスピリチュアルな建物まで、LAには世界でも最高峰と言われる建築が数多く存在します。そしてその多くが「建築界のノーベル賞」と言われるプリツカー賞を受賞したことのある建築家によってデザインされているのをご存知でしょうか?

今回は建築オタクをも唸らせる、LAの最先端建築のツアーガイドです!これを読んでから実際の建物を見れば感動も倍になるはず!

Property of Discover Los Angeles
写真提供:Space-wanderer, Flickr

WALT DISNEY CONCERT HALL

【建築家】フランク・ゲリー

【オープン】2003

【所在地】111 S.Grand Avenue

【特徴・解説】ウォルト・ディズニー・コンサート・ホールはLAで最も目立つ建物と言っても過言ではないかもしれません。ステンレス製の外壁は空に向かって突き立っており、見る角度によって大きく膨らんだ帆、または巨大な花びらのように見えます。超一流の音響設備とデザインを兼ね備えたコンサート会場は世界最高峰との呼び名も高いそうです。一度はここでコンサートを聴いてみたいですね!

Property of Discover Los Angeles
写真提供:John Kim, Flickr

CALTRANS DISTRICT 7 HEADQUARTERS

【建築家】トム・メイン/モーフォシス

【オープン】2004

【所在地】100 S.Main Street

【特徴・解説】好みがはっきりと割れる事が多いこちらの建物はとにかく目立ちます!建物内部からも見渡す事のできる穴の開いたメタルパネルが外壁を覆っているこちらの建物、夜にはパネルがオープンして建物の窓が見えるスタイルになっています。建物の南側の壁は光を受けて電力を作る光起電性(太陽光発電)のシステムを導入しており、建物の5%のエネルギーを供給しているのだとか。ロビーのアートを含め、建物のディテールの殆どは「ハイウェイ・システム」、高速道路をテーマとしているそうで、赤とブルーのネオンが光るエリアは自動車のヘッドライトとテイルライトを表しているそうです。

Property of Discover Los Angeles
写真提供:Derek Cross, Flickr

CATHEDRAL OF OUR LADY OF THE ANGELS

【建築家】ホセ・ラファエル・モネオ

【オープン】2002

【所在地】555 W.Temple Street

【特徴・解説】こちらの建物は中世ヨーロッパのカテドラルという原型をいい形で裏切る、モダンな近代的カテドラルです。世界で3番目に大きいカテドラルであるのと同時に、ロサンゼルスの大司教の管区として400万人以上の敬虔なカトリック信者と繋がっていることで知られています。外壁はサンドカラーのコンクリートでできていて、内壁には白くなめらかな雪花石膏のパネルが使われています。日中はこの石膏の壁の隙間から太陽光が差し込み、カテドラル内は明るく照らされます。大きなブロンズの扉は彫刻家ロバート・グラハムによるもので、タペストリーはアーティスト、ジョン・ナバによるものだそうです。その他にも数多くの美しいアートが展示されている美術館のようなカテドラル。一見の価値アリです。

Property of Discover Los Angeles
写真提供:evolvo, Flickr

U.S. BANK TOWER

【建築家】ヘンリー・コブ

【オープン】1989

【所在地】633 W.Fifth Street

【特徴・解説】以前はLibrary Tower(図書館タワー)として知られていたU.S Bank TowerはLAの象徴的存在の一つと言って過言ではないでしょう。カルフォルニア州内はもちろん、西海岸で一番高い建物であり、全米でも10番目に高い建物として知られています。73階建てのこちらのビルは305メートルの高さ、約40万スクエアフィートの総面積を誇っています。グラスの王冠を模したトップは夜になると点灯され、ロビーには「Unity」と題されたロサンゼルス市の歴史を表した巨大な壁画が飾られています。映画ファンの間では有名だそうですが、こちらのビル、映画「Independence Day」ではエイリアンに一番最初に攻撃され、破壊された建物だそうです。

Property of Discover Los Angeles
写真提供:Vicente A., Flickr

BROAD CONTEMPORARY ART MUSEUM

【建築家】レンゾ・ピアノ

【オープン】2008

【所在地】5905 ウィルシャーブルーバード

【特徴・解説】オープニング以来絶大な人気を誇っている美術館BROAD CONTEMPORARY ART MUSEUMは、LA建築の殿堂に入るとされている建物です。3階建てでロサンゼルスカウンティー・ミュージアムオブアート、通称LACMAへビジターを導く入り口的存在として機能しているのだそうです。スチールの骨組みを覆い隠すように石灰華のパネルが施された建物は、自然と周りの景観にもとけ込んでいます。3階部にはルーバーと呼ばれる中世建築の越し屋根が使われており、展示物に配慮しながらも、建物の中に自然光を多く取り入れられるように設計されています。

Property of Discover Los Angeles
写真提供:Albert Valles, Flickr

GETTY CENTER

【建築家】リチャード・マイヤー

【オープン】1997

【所在地】1200 ゲティーセンタードライブ

【特徴・解説】J.ポール・ゲティー・ミュージアムのホームと言われるゲティーセンターは建設に10年以上の歳月をかけ、膨大な金額を投じて建てられた事で知られています。サンタモニカ山脈の二つの山にまたがる広大な土地にコンクリートとスチールで建てられ、石灰華で覆われた美しい建物が広がっています。雄大な建物を取り囲む周りのガーデン、テラスやプラザ等は美しい景観を壊さないのと同時に、土地の浸食を防ぐ為に作られたとも言われています。20世紀を代表するアーティスト達の作品も多く寄贈されており、一度は訪れたい場所です!