静けさを求めて:ロサンゼルス内にある宗教的な背景がある建物や神聖な場所を一挙ご紹介!(パート1)

"Our Lady of the Angels" by Robert Graham | Photo courtesy of Adam807, Flickr

様々な文化が混在するロサンゼルスは、グローバルなメトロポリスと呼ぶにふさわしい大都市です。そんなロサンゼルスには、多岐に渡る「宗教」も存在しています。ロサンゼルスで最も歴史があり、貴重だと言われている建物の多くは、賛美、そして祈りを捧げる場所として建てられたという、歴史的背景があるのです。今回は、ランドマークとも言える宗教的な背景がある建物や神聖な場所を一挙ご紹介いたします。3パートに分けてお届けしますので最後までどうぞお楽しみに!

Property of Discover Los Angeles
La Placita Church | Photo courtesy of Ken Lund, Flickr

LA PLACITA CHURCHLA PLACITA CHURCH

ダウンタウンL.A の Plaza Historic District にある La Placita Church は、教区教会であり、1800年代初期から続く、貴重な歴史的建築物です。教会は1814年8月14日に La Iglesia de Nuestra Señora la Reina de Los Ángeles ("The Church of Our Lady the Queen of the Angels")として創設され、1822年12月8日に建物の建設が完了しました。1861年には、オリジナルの資材を用いて、新たな礼拝堂 (La Iglesia de Nuestra Señora de los Ángeles “The Church of Our Lady of the Angels") も建てらてます。La Placita Church は、ロサンゼルスの歴史において、ロサンゼルス市が歴史的文化財として認証した初期の3つの建物のうちの一つとして知られています。また、カルフォルニア州のヒストリカル・ランドマーク(歴史的ランドマーク)としても登録されています。

535 N Main St, Downtown L.A.   
213.629.3101

Property of Discover Los Angeles
Interior of Cathedral of Our Lady of the Angels | Photo Courtesy of Bobby Gibbons, Flickr

CATHEDRAL OF OUR LADY OF THE ANGELS

Cathedral of Our Lady of the Angels (COLA) は、Grand Park と Music Center から数分の、Templa Street 沿いにあります。ピュリツァー賞受賞者でもある Rafael Moneo 氏がデザインした建物は、現代主義を代表する建築(モダニストスタイル)として、世界的にも有名です。カテドラルは、2002年に一般公開されるようになりました。当時は、過去30年で、西海岸において初めて誕生したローマンカトリック教会としても注目を集めました。カテドラル内にある、世界的に著名な彫刻家 Robert Graham が手がけた、カテドラルの巨大な銅の扉と8フット(約2.4m)の銅像「Our Lady of the Angels」は圧巻で、訪れるもの全てを魅了します。世界一大きな、一枚のアラバスター(雪花石膏)を使用した窓からは、自然光が降り注ぎ、カテドラル内を暖かな光で包みます。大霊廟では、バロック・リバイバルスタイルのステイングラスを使用した窓がフィチャーされており、メディテーションガーデンは、癒しの空間を与えてくれます。COLA は、ロサンゼルスにおけるラテンコミュニティーの集結場所として頻繁に利用されており、メキシコ生まれの大司教、José Horacio Gómezの公式の所属教会としても知られています。

555 W. Temple St., Downtown L.A.
213.680.5200

Property of Discover Los Angeles
Koyasan Beikoku Betsuin | Photo courtesy of Wikipedia

KOYASAN BEIKOKU BETSUIN

1912年創立の高野山米国別院は、北アメリカにおいて、最も古い歴史を持つ仏堂の一つです。真言宗である麻布高野山正光院のアメリカ支院であり、北アメリカにおいての真言宗の本部でもあります。お寺の入り口には、歴史ある日本の美術品や、宗教的な銅像、石の灯篭などが置かれています。一般に向けては365日オープンしており、年間を通して様々なイベントやアクティビティー、文化的な祭事が催されています。また、1931年に発足した、カルフォルニアで最も古いボーイスカウトグループ「Boy Scout Troop 379」の本拠地としても有名です。Star Trekのアイコンであり、ゲイの自由民権運動の活動家として知られる George Takei さんも Troop のかつてメンバーでした。

1912年の設立時、実はお寺は Elysian Park 近くの別の場所にありました。1920年になり、 Central Avenue に移動され、新たな場所での出発を記念して、お寺の周りに木が植えられました。現在、植えられた木々は「Aoyama Tree」と呼ばれ、リトル東京のランドマークにもなっています。こちらのロケーションには、現在 Japanese American National Museum が立っています。第3のローケーションにして、現在のロケーションである East 1st Street 上のお寺は、1940年にオープンしました。その後、パールハーバーでの攻撃があり、お寺は閉めざるを得なくなりました。第2次世界大戦時は、収納庫として使用されていたといいます。1946年にお寺は再開しましたが、戦争の影響で会衆の多くが転々バラバラとなっていたため、改めて会衆を集めるのに苦労したそうです。歴史ある建物なので、訪れるだけでパワーをもらえそうですよ!

342 E. 1st. Street, Little Tokyo  
213.624.1267

ロサンゼルス内にある宗教的な背景がある建物や、神聖な場所をご紹介している今回の特集、パート1はここまでとなります。
パート2以降も貴重な歴史的建築物が多数登場しますので、どうぞお見逃しなく!