職人技が光る『Artisan Bread』が味わえるベーカリー特集！（パート２）

「Artisan bread」は工場生産ではなく職人が真心を込めて一つ一つ作るパンのことです。1989年に「artisan bread」のムーブメントとなる『La Brea Bakery』が誕生して以来、ロサンゼルスのパン業界は大きく変化しました。現在「artisan bread」を取り扱うベーカリーでは伝統的な手法を取り入れたモダンなアプローチでリッチなフレーバーと栄養素が詰まった「雑穀」を使ってパンを作るのがトレンドとなっています。ロサンゼルスで注目される「artisan bread」専門店ベスト10、第2回目も様々な店舗が登場するのでお楽しみに！

Gjusta Bakeryは人気レストランGjelinaの系列店でTravis Lett氏率いる敏腕チームが手掛ける人気のベーカリー兼カフェ兼デリ＆コーヒーバーです。ロサンゼルスでは有名なGold`s Gymの向かいにあり、常に人でにぎわっています。天然酵母のパンを筆頭にドイツ発祥の伝統的なライ麦パン、プンパーニッケル、オリーブブレッド、ヘンプ・のりを練り込んだ全粒粉、シード入りライ麦パン、発芽ライ麦パンなどを提供してます。アプリコットやレーズン、イチジク、プルーンなどを使ったパンも人気があり、フル・ローフ（一斤）だけでなくハーフローフ（半斤）でも販売しています！

Hygge Bakeryは2009年にダウンタウンのサウスパークにオープンしたベーカリーです。ガラス、コンクリート、そして石、をフィーチャーした店内は清潔感のあるモダンな空間となっています。「真のデニッシュが味わえる」をコンセプトにフレンチバゲットや雑穀三種を使用したグレイン・ブレッド、地中海ブレッド、天然酵母、ライ小麦、麦芽をブレンドしたライ麦パンなどを販売しています。ランチタイムにはフォカッチャ・ピザとチアバッタ（イタリアン・パン）を使用したサンドイッチも提供していて人気を集めています。

2008年創業のLarder Baking CompanyはシェフのSuzzane GoinさんとビジネスパートナーのCaroline Styneさん、パン職人のNathan Dakdouk氏がタグを組んで手掛ける人気店です。AOCやLucques、Tavernといった有名レストランにパンを提供していることでも知られ、現在では卸売業も積極的に行っています。ベネズエラ出身のDakdouk氏のもと、シンプルな天然酵母にマルチグレイン（雑穀）、チアバッタのほかにブルーベリー、クランベリー＆ピーカンなどを練り込んだ創作パンなど現在までに20種類以上のパンを開発、提供してきました。Dakdouk氏は「伝統的な手法」にこだわりがあるそうで、一般的なイーストを使用せずぶどうから出来た天然イーストを使用し、焼く前に生地を20時間から30時間発酵させているそうです。奥深い味わいのパンは、BrentwoodにあるTavernとピバリーヒルズにある The Larder at Burton Way でも販売しているので、ぜひチェックしてみてください！

Lodge Bread Co.は以前Goldie`sというベーカリーで一緒に働いていたOr Amsalam氏とAlex Phaneuf氏が2015年末にオープンした話題の新店舗です。グレイのタイルが敷きつめられたカウンターと、白とベージュのインテリアで統一された明るい店内では、看板メニューの焦げ茶のバゲットがよく映えます。こちらのベーカリーでは酵母を使った5種類のパンを提供しています。カントリー風ブレッドにシード入り、全粒粉、オリーブ入り、オーガニックのKhorasan ブレッド（ナッツ風味の中東の雑穀を使用して作ったパン）など、すべて28〜29時間かけて発酵させてから焼かれています。Petaluma産乳製品とヨーグルト、Maldon sea Saltを使用した自家製バターもマストトライです！パンとの愛称抜群のこだわりの一品です。