人気ツアー「Avital Culinary Tours」と行くベニスビーチを大特集!(パート1)

Raising a glass with Avital Tours at Plant Food + Wine Venice | Photo by Joshua Johnson

Veniceをおとずれる際におすすめのツアー、Avital Tours主催のフードツアーを大特集致します!おすすめスポットやレストランの紹介などと合わせ、3回に分けて詳しくご紹介していきますよ!どうぞお楽しみに!

 

Venice ビーチは西海岸を代表する観光地の1つです。イタリアのVeniceをモデルにしたシーサイドのリゾートタウンとして生まれたVeniceは、スケートボード発祥の地、そして西海岸のカウンターカルチャー(1960‐70 年代の若者の社会の既存価値観や慣習に反抗する文化・生活様式)の中心であり、クールなものが集まる土地として人々に愛されています。革命的なムーブメントとして60年代に流行したボヘミアンな文化は、アーティストや芸術家など、さまざまな人をVeniceに呼び寄せました。そして現代でも多くの人が、L.A.の他の場所とは違った体験を求めて、Veniceにやってくるのです。最近では、美しいビーチとサーフィンなどのアクティビティ、サーカスのように楽しい街の雰囲気にくわえ、ダイニングシーンがとても充実してきていることも大きな魅力となっています。美食家たちの間でも、探索しがいのある場所として話題となっています。

Property of Discover Los Angeles
Beer sampler at Venice Ale House | Photo by Joshua Johnson

VENICE ALE HOUSE

Venice Beachでのツアーは、ビーチに隣接したVenice Ale House から始まります。Venice Ale Houseは、オーシャンフロントウォークにある、人気のガストロパブです。晴れた日(ほとんどの日ですが)は、屋外パティオの席は取り合いになるほどの人気で、店内のスタンディングルームも乾いた喉を潤しにきた客たちで一杯となっています。

筆者がツアーに参加した際のガイドは、Avital Los Angelesのシティーマネジャー、Madeline Barnourさんで、まずはウェルカムドリンクのVenice Hi Hop IPAで、ツアーに参加しているメンバーと乾杯をしました。その後店を出て、ビーチ際の歩道を歩きながら、ヴェニスビーチの歴史を語り始めました。まずは60年代から70年代にかけての歴史を通して、いかにしてヴェニスが現在で知られる「カウンターカルチャーのビーチサイドヘヴン」となったかを詳しく説明してくれました。その後、そういった背景をルーツとしながら、食と文化の繁栄するエリアとして成長した、現代のヴェニスにスポットをあてて語り始めました。

「ヴェニスビーチの本当にすごい(かっこいい)ところは、今現在流行しているフードシーンのルーツには、カウンターカルチャーの歴史があるということを、食を通して感じ取れるという点です。たとえばGjelinaは、ヴェニスに40年以上住んでいるスタッフが経営しています。1960年代のヒッピーの時代からこの地では、オーガニックな食材を使ったメニューを提供しようと言う動きがありましたが、現代でもそれを古いしきたりの様に感じさせず、取り入れているのです。ヴェニスに出店しているレストランのほとんどが古い歴史を持ち、その歴史を、食を通じて表現しようとしています。」

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Lobster Roll at The Anchor | Photo by Joshua Johnson

THE ANCHOR

Venice Ale Houseからツアーの次なる目的地、The Anchorまでは徒歩で約5分程度です。新鮮なシーフードにサンドイッチ、ワインと、どのメニューも美味しいですが、The Anchorの看板メニューといえば、The Anchor Lobster Roll(ロブスターロール)です。

エントランスが近くなると、Madeline さんはこう語りました。

「The Anchorは色々な意味で素晴らしいお店です。小さいお店ですが、毎回おとずれるたび、家族の一員になった気がする、そんなお店なんです。オーナーのKristinはほぼ毎日お店に出ていて、ビールをついでくれますし、時にはオイスターのからを自らやぶってサーブしてくれる時もあります。」

Madelineさんいわく、オーナーのKristinさんは、ニュージャージー出身なのだとか。L.A.に越してきて、イーストコーストで食べていたシーフードが恋しくなり、ニューヨークでバーを何軒か経営していた経験から、L.A.でもイーストコーストのシーフードが食べられる店をオープンしようと、一念発起したそうです。

しかしながら、人気店となるまでの道のりは簡単ではなかったといいます。こだわりの強いKristinさんは、最終的に看板メニューとなったブラックトリュフ・ロブスターロールにたどり着くまで、30種類以上のロブスターロールに挑戦したそうです。Madelineさんはこう話します。

「努力は報われました。なぜって、最高に美味しいロブスターロールが誕生したからです。主役のロブスターは、毎朝空輸される超新鮮なメイン産ロブスター。マヨとブラックトリュフソルトで軽く味付けをし、冷たい状態で、バターをぬったあたたかなKing`sハワイアンロールにサンドされます。最後に、上から削ったブラックトリュフをトッピングすれば、一度食べたら忘れられない、最高に美味しいロブスターロールの出来上がりです。」

ツアーに参加したメンバーがロブスターロールを食べながらその美味しさに驚いていると、Madelineさんは、その美味しさのからくりを解説し始めました。

「ロブスターロールには旨味が凝縮されているんです。冷たいロブスター、温かくてほんのり甘いクリスピーブレッド、トリュフ、塩味のきいたバター、すべてがうまく調和して、最高のハーモニーを作り出しているんです。パンの甘さとロブスターの自然な甘みが最高にマッチしていますし、トリュフの風味が素材同士のバランスをととのえているんです。いわゆる伝統的なロブスターロールではありませんが、まさに至極の一品と言ってよいメニューです。」

Madelineさんの説明通り、ロブスターロールは本当に最高でした!The Anchorは、ビジネス街の一画、地下鉄とタニングサロンに挟まれた場所にある小さなお店のため、イチゲンさんには少々見つけにくいかもしれません。ガイドツアーで訪れなければ、筆者も見逃していた可能性があります。でもThe Anchorのロブスターロールは本当に美味しいので、一度は足を運んでおきたいところ。この機会に旨味たっぷりのロブスターロールをぜひご賞味ください!

人気ツアー「Avital Culinary Tours」と行くヴェニスビーチ特集、パート2もどうぞお楽しみに!