ロサンゼルスのカルチャー・エキシビション・ハイライト:2015年秋ー2018年秋(パート2)

by Iwan Baan, courtesy of The Broad and Diller Scofidio + Renfro

1回目に引き続き、今回も注目のエキシビションをご紹介します!現在開催中のプログラムもあるので、芸術の秋に、最高峰といわれるアートに触れてみてください!

Property of Discover Los Angeles

NOW THROUGH JAN. 3, 2016: "FRANK GEHRY"

カナダで生まれたロサンゼルス在住の建築家Frank Gehryは、建築においての美的感覚、文化的役割り、街との連携といった点で、建築業界に大きな革命を起こした人物です。「建築」という概念にとらわれず、アーティスティクなアプローチで望んだ彼の作品は1989年にPritzker Architecture Prize (プリツカー建築賞)を受賞しました。現在LACMAで公開中のFrank Gehryでは、Gehry氏がロサンゼルスに事務所を構えた(1962)1960年代初期から現在までの彼の作品を、解説とともに詳しく紹介しています。エキシビションでは、今まで一般公開されたことのない200を超えるスケッチや、Gehry氏の建築に対する革新的なアプローチを実際に生み出した65のモデルなどが展示されています。

Property of Discover Los Angeles

DEC. 7, 2015: PETERSEN AUTOMOTIVE MUSEUM REOPENS

現在改築中のThe Petersen Automotive Museumですが、来る12月7日に再オープンするということで、多くの人の注目を集めています。ステンレスのリボンを使用した何とも独創的な外観は、Kohn Pedersen Fox Associates によってデザインされたそうで見るもの全てを魅了します。ミュージアム内には最新のトレンドを取り入れたギャラリーに、子供専用の展示コーナーやエキシビションコーナー、『augmented reality 』と呼ばれるディズニーやピクサー映画の車たちが先生やガイドとなって物語を語る形式で車の歴史を教えてくれる最先端のテクノロジーを駆使したアトラクション・コーナーなどがオープンする予定です!家族連れで訪れるのに最高の場所ですよ!

Property of Discover Los Angeles

FEBRUARY 2016: BIENNIAL OF LATIN(O) AMERICAN ART

どの美術館にもキュレーターと呼ばれる美術商がいて世界各国から様々な作品を取り寄せているのですが、来年MOLAAで開催されるBiennial of Lation(o) American Artでは、3人のゲストキュレーターが作品を選出するということで話題をよんでいます。アメリカやラテンアメリカを始めとする国々から集められた75−100を予定としているコレクションは、全てイラスト付きのカタログでも紹介されるそうです。Biennialの特設エキシビションは美術館の20周年記念イベントも兼ねているそうで、今から注目されています。

Property of Discover Los Angeles

MARCH 15 – JULY 31, 2016: "ROBERT MAPPLETHORPE: THE PERFECT MEDIUM"

日本ではあまりなじみがないかもしれないですが、Robert Mapplethorpe(1946-1989)といえば20世紀後半のアメリカを代表するビジュアルアーティストです。多くのアーティストたちに多大な影響を与えた偉大なる芸術家を讃えるべく、回顧展として同時に2つのエキシビションが開催されます。期間は来年の3月15日から6月末までで、Getty CenterとLACMAの2カ所で行われます。展示する作品は全て2011年に設立されたRobert Mappletown Founddationによって収集されたもので、1970年代の初期の作品から亡くなる頃までの代表作とともに、今まであまり知られてこなかった秘蔵作品なども展示する予定だそうです。この機会に真のアーティストの芸術作品に触れてみてください!