ダウンタウンLAの観光名所:Olvera Streetの徹底攻略ガイド!(後編)

 ロサンゼルス発祥の地とも言われるOlvera Streetは、年間200万人以上が訪れるといわれる、LAで最も人気のある観光名所の一つです。歴史的文化財に加え、珍しい雑貨が手に入るお店や、カラフルなクラフトショップ、美味しいと評判のレストランが軒を連ねます。『Olvera Streetの徹底攻略ガイド!』を読めば、あなたもOlvera Street 通になれちゃいますよ!後半も見逃せないスポットが登場するので要チェックです!

Property of Discover Los Angeles

SEPULVEDA HOUSE

 The Sepulveda Houseは1887年に建てられた、ビクトリア朝建築の建物です。22の部屋があるThe Sepulveda Houseは、もともと、Main Street沿いにビジネス店を2店舗、Olvera Street沿いに居住エリアを構えた作りで、ビジネスブロックのサイドはアメリカンのコンセプトをベースにした外観で、居住区の方はメキシコの伝統を活かした作りとなっていました。専門家によれば、The Sepulveda House自体が、開拓当初、100%メキシカンの街だったロサンゼルスが、新しい『アメリカン』という文化との交流を経て、現在のロサンゼルスへと変わっていった様を体現している、といいます。1890年代の伝統的なキッチンや、テクノロジーが発達してきた、20世紀にさしかかる世紀の変わり目の頃の流行を取り入れたベッドルームなど、歴史的にも学ぶことの多い場所です。

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THE OLD PLAZA FIREHOUSE

The Old Plaza Firehouseは、LAで一番古い消防署です。1884年に建てられたThe Old Plaza Firehouseは、1897まで、実際に消防署として使われていました。その後、シガーストアや、ビリヤードをするPoolroom、Seedy hotel、Chinese Martket、ドラッグストアなどがテナントとして入っていましたが、1950年代に建物全体が修復されたのを機に、1960年に『firefighting museum』(消防署ミュージアム)として大々的に再オープンしました。19世紀後半から20世紀頭までの懐かしい写真とともに、当時消防士たちが使用していたヘルメットや器具を展示しています。

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LA PLACITA CHURCH

 

歴史ある地区としても有名なPlaza Historic Districtの教区教会(教会行政の基本単位となる教区(parish)における宗教活動の拠点)は、1814年に『 La Iglesia de Nuestra Señora la Reina de Los Ángeles 』("The Church of Our Lady the Queen of the Angels") として創設されました。実際に建物が完成したのは1822年12月8日だったそうです。その後、老朽化した初代教会の代用として1861年に変わりとなるチャペルが建設されました。現在La Placita Churchとして知られるこの教会はロサンゼルス市の歴史的記念物として登録されており、カルフォルニアの史跡として認定されています。

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LA PLAZA DE CULTURA Y ARTES

2.2エーカーという広大な土地を誇る LA Plaza de Cultura Y Artes には、歴史的建築物として知られるビルと新しくレノベーションされた建物の2つ(the Vickrey-Brunswig Building and Plaza House)があり、周りは美しい公園で囲まれています。LA Plazaでは、メキシコ人とメキシコ系アメリカンのアイデンティティーを追求する展示会を通して、ロサンゼルス発祥の歴史を学ぶことができます。中でも人気なのが『Voces Vivas』という、LA PLazaのスタッフによるビデオのコレクションで、実在するラテン系アメリカ人の方々が出演し、アメリカでの体験や、文化の違いによる葛藤などを語っています。トップフロアにある、『Calle Principal』では、1920年のメインストリートをそのまま再現しています。来場者は、再現してある当時のデパート内にある服装に着替えたり、薬局でハーブをつぶして薬を作ったり、Corridoという伝統的なメキシカンバラードを聴いたり、といった普段味わえない体験をすることができます。

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THE PICO HOUSE

 

The Pico HouseはAlta Californiaで最後のメキシコ人長官だったPio Pico氏に、ラグジュアリーホテルとして建設されました。当時、The Pico Houseは南カリフォルニアで豪華なホテルとして知られていました。ホテルの全盛期には、庭園に噴水と、エキゾチックな鳥が集められた飼鳥園があり、多くの人を魅了していました。The PIco Houseの裏側は、日本でも大人気のアメリカンドラマ『メンタリスト』の中で、Calfornia Bureau Of Investigation(フィクションで実在しません)の本拠地として登場しているので、どこかで見た気がする、という方も多いかもしれません。The Pico Houseはカリフォルニア史跡(歴史建造物) No.159として認定されており、アメリカ合衆国国定歴史建造物にも、ロサンゼルスプラザ・歴史地区の一部として登録されています。

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CHINESE AMERICAN MUSEUM

 

Garnier Buildingの中にあるThe Chinese American Museum(CAM)は、南カルフォルニアで初めて、中華系アメリカ人の歴史と経験に基づき、アメリカにおける、文化の多様性を掘り下げて展示した美術館です。ちなみに、Garnier Buildingは、LAの元祖チャイナタウンで、唯一残った建築物といわれています。現在展示中のエキシビション『Origins: The Birth and Rise of Chinese American Communities in Los Angeles 』では、ダウンタウンロサンゼルスから、San Gabriel Valleyへと徐々に広がりを見せ、経済的にも発展していった中華系アメリカ人のコミュニティーにスポットを当てて詳しく展示しています。

 LAの発祥の地として多くの人が訪れるOlvera Street。今回のガイドで、実際に足を運びたくなった、という方も多いと思います。多くの貴重な歴史的建築物をみたら、ロサンゼルスの印象もまた変わってくるかもしれませんね!思い立ったら吉日!ぜひ訪れてみてください!