エルビス・プレスリーが愛したLAを巡る旅！（後編）

エルビス・プレスリーはギネスブックに「史上もっとも稼いだソロアーティスト」としても登録されており、その数は全世界で累計10億万枚以上といわれています。彼の圧倒的なステージでの存在感は若者たちを熱狂させ、20世紀最大ともいえるロックンロールによる一大ムーブメントを起こしました。エルビスに近づこうと、彼のマネをするアーティストは今までに何人も現れていますが、まだ誰も彼を超えることはできていません。まさに20世紀アメリカの「キング」。そんなエルビスが愛したLAのレコーディングスタジオやレストラン・ホテルなどをご紹介します！

ハリウッドの中心にある『Knickerbocker Hotel』は、1925年に高級アパートとして建設されましたが、その後Tinseltownをベースとした初期の映画業界の要望もあり、ホテルとしての営業をスタートしました。ルドルフ・ヴァレンティノはホテルのバーの常連だったことで知られ、マリリン・モンローとジョー・ディマッジオはハネムーンの何日かをKnickerbocker Hotelで過ごしたことで知られています。エルビスは初出演映画『Love Me Tender』の撮影中、こちらのホテルの1016室に滞在していたそうです。現在、Knickerbocker Hotelは「Hollywood Knickerbocker Apartments」として知られる老人ホームとなっています。1016室にはどんな方が住んでいるのか、ファンならずとも気になるところです。

Formosa CafeはかつてWarner Hollywood Studio、Samuel Goldwyn Studio、そしてUnited Artists Studioとして知られ、現在ではThe Lotと改名された有名スタジオの隣にある、老舗のカフェです。昔から「スターが食事する場所」として知られ、店内には何百という大物スターのサインが飾られています。マリリン・モンロー、ジェームス・ディーン、ハンフリー・ボガート、フランク・シナトラ、エリザベス・テイラー、そしてエルビス・プレスリーといった歴代の大スターたちが愛した場所として、日々多くの人で賑わっています。一度は行っておきたい名所です！

Canter’s Deliは1931年から続く、伝統あるデリです。1953年に現在のロケーション、Fairfax Avenueに移転し、24時間オープンのこちらのデリは「ポップカルチャーの交差点」とも呼ばれ、マリリン・モンローやエリザベス・テイラー、レッド・ツェッペリンにプリンス、そしてエルビス・プレスリーといった大物スター達が足繁く通った店として知られています。火曜日の夜には「Tuesday Night Jam Session」と題してライブセッションのパフォーマンスがあり、現在までにSlashやRed Hot Chili Peppers、Rick JamesやJoni Mitchellが出演しています。

University Citywalk Hollywoodには、バラエティ豊かなレストラン、お店、おしゃれなナイトクラブ、そして屋外コンサート会場があります。数あるお店の中でもひときわ目を引くのがタージマハール風の建物と、巨大なギターの噴水が印象的なHard Rock Cafeです。店内にはロックンロールの歴史が詳しく分かる貴重な関連品が展示されています。エルビスが1970に自身のライブで着用し、以降トレードマークとなった有名なジャンプスーツも展示されています。ファン必見のお宝です！

De Neve Square Parkは、Beverly Glen Boulevardにある自然公園です。カルフォルニア州のスペイン大使として知られたFelipe De Neve氏に捧げられた公園として有名です。1950年から60年にかけて、エルビス・プレスリーが映画の撮影でLAに滞在してた時、しばしばこちらの公園でタッチ・フットボールをしていたそうです。1920年代の英国風ランプとアメリカスズカケノキが並ぶ、素敵な公園なのでぜひ足を運んでみてくださいね！

太平洋の海岸沿いから数分の場所にあるSelf Realization Fellowship Lake Shrineは、緑が青々と茂る広大な土地に建つ美しい施設です。10エーカーはあるという敷地内には透明感あふれる湖、そしてバラエティー豊かな花々が咲き誇っています。1950年にParamahanasa Yogananada氏によって創設されたSelf Realization Fellowship Lake Shrineには、世界中から癒しを求める人々が何千人と訪れている施設です。また、施設内にあるMahatma Gandhi World Peace Memorialには、ガンジーの位牌の一部がおさめられており、スピリチュアルな記念碑として崇められています。エルビスもこちらの施設に頻繁に足を運んでいたそうで、55年以上に渡り、Self-Realization Fellowshipのリーダーとしてつとめている、Sri Daya Mata氏と親交があったそうです。