アワードシーズン特集！授賞式シーズンの舞台裏を徹底解説！（パート２）

 新しい年が始まるのと同時に、L.Aでは華やかなアワードシーズンが訪れます。エンターテインメント業界をあげての授賞式に、世界中のメディアから熱い視線が注がれます。このシーズンだからこそ、改めて各賞の歴史とその背景をしっかりと学んでおきたいもの。第2回目はグラミーミュージアムの紹介とFilm Independent Spirit Awards(インディペンデントスピリット賞）にスポットを当てて詳しくご紹介します！

グラミー賞をきっかけに、音楽の歴史をひもときたい！という方にぜひ訪れて頂きたいのがGRAMMY Museumです。STAPLES Centerから数分の場所にあるGRAMMY Museumでは、最先端アートや展示物、参加型イベントや映像を通して、音楽の歴史、背景を詳しく学ぶことができます。こちらの美術館では年間を通して様々なイベントを開催しているので、そういったイベントに参加するのもおすすめ。様々なジャンルの音楽について、深く学べる教育プログラムもあり、人気を集めています。

現在開催中の展示会は「Sinatra:An American Icon」（2016年2月15日まで）、「Rare Guitars」（2月29日まで）そして「Legends of Motown:Celebrating the Supremes」（4月1日まで）です。この機会にぜひ足を運んでみてください！

1984年に設立されたインディペンデント・スピリット賞 は、NPO団体であるFilm Independentによって開催されているインディペンデント系映画に対する賞です。毎年決まってアカデミー賞の前日に、サンタモニカ・ピアに設置されたテント内の会場でセレモニーが行われています。一般の方は参加できませんが、授賞式の模様はIndependent Film Channel で生中継されます。

第31回目のインディペンデント・スピリット賞では『Carol』が最多6部門でのノミネーションとなり、注目をあびています。ちなみにオスカー女優のケイト・ブランシェットもこの作品でノミネートされています。『Carol』につづいて『Beasts of No Nation』が5部門でのノミネーション、『Spotlight』、『Tangerine』、そして『Anomalisa』が4部門でのノミネーションとなっています。『Spotlight』はRobert Altman Awardを受賞しています。オスカー同様、当日は大いに盛り上がりそうですね！

インディペンデント・スピリット賞と同じく、Film Independentが開催する Film Independent at LACMAは、年間を通して西海岸最大の美術館「ロサンゼルスカウンティ美術館」(通商LACMA）で行われている、フィルム・上映会でユニークなシネマ体験ができると、多くの人を魅了しているイベントです。クラシックと呼ばれる作品から現代のものまで、幅広いジャンルの映画を上映するのと同時に、フィルムメーカーにアーティスト、キュレーターやスペシャルゲストを呼んで、作品について深く学ぶ機会なども、もうけています。

『Live Read』と呼ばれるシリーズは、アカデミー賞にノミネートされた経験のある Jason Reitman監督が選んだクラシック映画の脚本を著名な俳優達がリハーサルなしで読み上げていくイベントで、大変高く評価されています。通常LACMAで開催されるイベントなのですが、つい最近Theatre at Ace Hotelで開催されました。題材は大人気スター・ウォーズ・シリーズの「The Empire Strikes Back」で、Aaron Paulがルーク・スカイウォーカー、J.K Simmonsがダース・ベーダー、Jessica Albaがプリンセス・レイア、Mark Hamillが皇帝を演じました。