L.A.の美しいガーデンを大特集！ (パート4)

L.A.の美しいガーデンをご紹介している今回の特集も最終回をむかえました。ラストも一度は訪れておきたい魅惑のガーデンが多数登場しますので、どうぞお楽しみに！

1919年に設立されたThe huntington Library, Art Collections and Botanical Gardensは、世界的に有名な教育機関（センター）です。120エーカーの広がるボタニカルガーデン内には、カルフォルニア・ガーデン、チルドレンズ・ガーデン、デザート・ガーデン（砂漠）、ローズ・ガーデンなど、テーマによって区切られたガーデンが12種類あります。1912年の完成当時、大きな話題となった Japanese Garden (日本庭園）には、moon bridgeと名のついた橋、鯉のすむ池、伝統的な日本の家屋、茶室などがあり、盆栽のコレクションも展示されています。ボタニカルガーデンのスタッフいわく、日本庭園は、The Huntingtonでもっとも人気のあるスポットなのだとか。The Garden of Flowing Fragranceは、中国国外にあるチャイニーズスタイルの庭園の中で、最も大きいガーデンの１つといわれています。12エーカーに広がる庭園内には湖にパビリオン、橋などが設置されていて、植物を観察しながら、同時に中国の文化を学ぶことができる作りになっています。どのガーデンも美しく、訪れるものを癒してくれます。

2005年歴史的に有名なDurand Mansionの跡地に作られた Arlington Gardenは、パセデナで唯一、入場無料のパブリック・ガーデン（公共の庭園）です。ガーデンにはポピーやひまわり、サボテンに多肉多汁植物、オレンジとオリーブの木など、カルフォルニア生まれの植物が多数生息しています。園内には多数のベンチにテーブルがあるので、ピクニックがてら足を運ぶのもおすすめです。小鳥の水遊び用の水盤や彫像なども設置してあります。2010 年にはクラシカルな雰囲気ただよう、伝統的なスタイルのラビリンス（迷路）が設置され、人気をよんでいます。2008年11月には、オノ・ヨーコさんのWish Tree シリーズの一環として、21本のサルスベリが寄附、植樹されました。

Arlington Gardenから道を挟んだ場所にある Storrier Sterns Japanese Gardenは、1935年に、当時地元Pasedenaの文化、芸術方面において多大な影響力を持ち、パトロンでもあった、Charles Storrier StearnsさんとEllamae Storrier Stearnsさんのために作られました。デザインしたのは日本人の園芸デザイナーであるKinzuchi Fujii氏で、池泉回遊式にこだわり、実に7年という年月をかけて庭園を完成させました。老朽化により劣化が進んでしまったのですが、現在のオーナーであるJim Haddad さんとConnie Haddadさんが、アメリカ在住の日本人造園家、上杉武夫博士（Dr.Takeo Uesugi)の協力の元、2007年から2013年まで庭園の修復に取り組んだことで、大変美しい庭園へと、再度生まれ変わりました。修復された庭園の一番の見どころは12畳の畳が敷かれたティーハウス（茶室）です。1981年に火事により一度は焼滅しましたが、上杉博士の知識とデザインにより復元されました。庭園内には茶室の他にも、4つの橋、杉の木を使用した待合室、2つの大きな池、カスケード状の滝、などがあります。2005年には、アメリカ合衆国国家歴史登録材に認定されています。

1947年に誕生したLos Angeles County Arboretum & Botanic Garden は、Santa Anita Parkから道を挟んで正面にある、127エーカーの広さをほこる美しいガーデンです。Arboretumとは「樹木園」のことで、園内には世界中から集められためずらしい樹木、そして絶滅危惧種などが数多く生息しています。また、他の多くの庭園同様、園内にはテーマ別に分かれたガーデン・エリアがあります。 Aquatic Garden、Celebration Garden、Garden for All Seasons、Grace V. Kallam Perennial Garden、 Herb Garden、Meadowbrook Garden、 Rainbow Serpent Garden、Rose Garden、 Tropical Greenhouse、そして Water Conservation Gardenなどがあり、見どころ満載となっています。アフリカにオーストラリア、カナリア諸島にマダガスカル地方のめずらしい植物も観察することができます。樹木園の中には、歴史的に貴重な建物も存在します。1885年に建てられたQueen Anne Cottageは、テレビシリーズ「Fanatasy Island」のオープンニングにも登場している非常に有名な建築物で、1980年には、アメリカ合衆国国家歴史登録材に登録されています。

美しいかんきつ園とローズガーデンがあることで有名なOrcutt Ranch Horticultural Centerは、24エーカーの敷地に広がる緑豊かなガーデンで、1920年代に建てられたOrcutt邸内に位置しています。ガーデン内にはheritage oak tree(文化遺産といわれるオークツリー）や、wandering garden pathと呼ばれる遊歩道、フラワーベッド、めずらしい樹木やエキゾチックな花々などがあり、訪れるものを魅了します。園内には、注目して観察して頂きたいオークツリーがいくつかあります。1番大きいものはおよそ33フィート（10メートル）あり、樹齢700年といわれています。どなたでも利用できるピクニックテーブルが設置されているので、お弁当をもって訪れるのもおすすめですよ。

L.A.の美しいガーデンをご紹介してきた今回の特集、いかがでしたか？どのガーデンもマイナスイオンたっぷりで、癒されること間違いなしです！この機会にぜひ、足を運んでみてくださいね。