LAを象徴する代表料理を楽しもう！パート3

アメリカを訪れた方の中には「ご飯がおいしくない」という方もいらっしゃいます。そう思った方には、是非ロサンゼルスを代表するこれらの料理を食べていただきたい！LAっ子たちのソウルフードをご堪能ください！

LAと言えば「French Dip Sandwich」というほど有名な存在のフレンチ・ディップ・サンドイッチですが、現在、LAダウンタウンにある老舗レストラン、Philippe the originalとCole`s、両者共に「自分の店が発祥である」といっているため、実際にどの店舗で生まれたか、の確実なデータは分かっていません。しかし、そんなことはもはやどうでもいい！というのがローカルの意見ではないでしょうか。今回は両店舗のフレンチディップ・サンドイッチにスポットを当ててご紹介します。

Philippe the Originalは1908年にオープンし、1951年に現在のロケーションに移転して以来、多く人に愛され続ける老舗の名店です。オープン当時、オーナーがフレンチロールを注文され作っている時、間違ってディップソースが温められていたフライパンにそのロールを落としてしまったそうです。フレンチロールをオーダーしたお客の警官は、構わない、とそのままディップソースに浸かってしまったフレンチロースを食べたそうです。その次の日、あまりの美味しさに、その警官は今度は自分の友達も連れてディップされたフレンチロールを食べにきた、という逸話があります。それ以来、何十年にもわたって、当時と変わらない注文スタイルで、当時と変わらない味のフレンチディップサンドイッチを提供し続けているのです。サンドイッチの具はローストビーフ、ローストポーク、レッグ、ラム、ターキー、またはハムから選ぶことができます。チーズのオプションも豊富なので、ご自分の好みでセレクトしてみてください。ディップは「シングル」、「ダブル」、「ウェット」から選べます。店内は相席になりますが、それもまたPhilipp the Originalならではで、思い出に残ること間違いなしですよ！

Cole'sも時同じくして1908年にオープンしました。Cole`sによれば、開発者のHenry Cole氏が、当時、歯茎を痛めて堅いものが食べられないお客に、柔らかくした、食べやすいサンドイッチを提供しようと、jusと言われるソースにディップしできたのが、発祥のきっかけだったそうです。ディップされたサンドイッチは瞬く間に人気メニューとなりました。それ以来、2007-2008年に行われた大規模のレノベーション期間を抜かして、ほぼ毎日、フレンチディップサンドイッチを提供し続けてきました。現在では、伝統的なビーフやポークのバージョンの他に、ラムやゴートチーズのバージョンもオーダー出来るそうです。ひとつ、Cole`sがPhilippe the originalに勝る点があるとすれば、Cole`sの裏に飲み屋があるので、Cole`sのフレンチディップサンドイッチは一晩中注文できる点でしょう。Cole`sとPhilippe the original、あなたはどちらの店舗にひかれますか？

Pink's Hot Dogsは、ポールとベティー・ピンク夫妻が1939年にハリウッドのストリート（LaBreaとメルローズの角）でスーパーのカートを使って売り始めたのをきっかけに、人気に火が付き、1946年には店舗を構えるまでの看板メニューとなった、伝説のホットドッグです。North La Breaに店舗をオープンして以来、「Pink`sのホットドッグを一度は食べてみたい！」と、アメリカのみならず、世界各国からたくさんの人が訪れています。一番人気はなんといっても『チリ・ドッグ』です。ベティーさんのオリジナルのチリレシピとマスタード、オニオンを蒸したバンに挟んだ、シンプルながらも一度食べたら忘れれない至極の一品です。当時は10セントで売られていたと言うから驚きです。現在、ホットドッグの種類は30はあるといいます。マーサスチュアート・ドッグや、Emeril Lagasse Bam Dogなど、有名人にちなんだネーミングのホットドッグが多いようです。North la Breaの店舗以外にも、ユニバーサルスタジオ・ハリウッドやシティーウォーク、グリークシアター、フォーラム、LAカウンティーフェアなどでPink`sのホットドッグを楽しむことができます！思い出作りにぜひおためしあれ！

Roscoe's House of Chicken `N Wafflesは、1975年にハーレム出身のHerb Hudson氏がオープンし、以来LAに７店舗以上展開し、世代を超えて数多くの人に愛され続ける有名店です。Soul Food (南部のアフリカ系アメリカ人が伝統的に食べるもの) と呼ばれる「Chicken & Waffles」は、巨大なワッフルにジューシーなチキンが盛りつけられ、甘さとしょっぱさがミックスした独創的なメニューで、食通をもうならせる最高の一品です。オプションでチキンの大きさを変えたり、グレービーソースとオニオンをトッピングできたりもします。Natalie Coleや、地元の人気コメディアン、Red Foxx氏といったスター達もその美味しさの虜となっているそうです。なんと、オバマ大統領も2011年にPico Boulevardの店舗を訪れたそうで、オバマ大統領が注文したメニューはその後、『The Obama Special』と名付けられたそうです。映画「Jackie Brown」や「Rush hour」、「Snoop Dogg`s Reality TV Show」といったテレビ番組などにも登場した、まさに「アイコン」的存在のお店です。

Spagoは世界的に有名な敏腕シェフ、Wolfgang Puck氏がSuset Strip Mall（ハリウッド）に1982年にオープンしたレストランです。オープンと同時に映画業界、そしてスター達の間で話題のスポットとなり、瞬く間に誰もが知る超人気店となりました。Spagoの看板メニューといえば、イタリアンにカルフォルニアの要素を取り入れた「Smoked Salmon Pizza」です。このピザの発祥には意外にも面白いエピソードがありました。当初ブリオッシュで作るはずだったメニューなのだそうですが、その日ブリオッシュを切らしてしまい、「ピザ」に変更となったそうです。スモークサーモン、チリ、ガーリックオイル、レッドオニオン、ディル・クリーム、チャイブがのった、贅沢なピザは、一口食べた瞬間、心を奪われる感動の一品です。さらに豪華なバージョンを楽しみたい方には、キャビアなどをトッピングするオプションも用意されています。現在、ビバリーヒルズのCanon Driveに移転したSpagoでは、ランチタイムとバーメニューの軽食として「Smoked Salmon Pizza」を提供しています。一度は食べてみたい一品ですね！