LAの上級者向けハイキングコース特集：ベスト9！(前編)

L.Aに住んでいることのメリットの一つとして多くのローカルが上げるのが、ビーチ、山に砂漠、といった大自然が身近にあるということです。アウトドア・アクティビティーは、もはや生活の一部なんて人も多いL.Aで、特に人気なのがハイキングです。サンタモニカ山脈にハリウッド・ヒルズ、サンガブリエル山脈と魅力的な山々そしてコースが連なっています。以前ご紹介したEasy hike(初心者ハイク）とIntermediate hike（中級者ハイク）はいかがでしたか？実際に歩いてみると大変だった、または思ったより簡単だったなど、感じ方はそれぞれかと思います。今回は数あるL.Aのハイキング・コースの中でも、かなりハードといわれる上級者向けのコースをご紹介します。ハイク終了後は疲労感がどっとくることもあるので、回復期間が必要というコースもありますが、達成感は何にも変えられないはず！それでは、いざ、出発！

今回は9つのコースを2回に分けてご紹介しますが、その前にハイキング・コースをスタートするにあたっての注意事項もチェックしておきましょう！

1.緊急時に備え、携帯は必ず持って出かけましょう。山の中は電波が悪くなることもありますが、備えあれば憂いなしです！

2.　水は多めに持っていきましょう。歩行中はかなり暑くなるのと、日陰がないコースもあるので水分補給は必須です。

3.　日焼け止めと帽子はお忘れなく！どんなに曇っていても、紫外線は容赦なく当たっています！　　

4.　歩行中はなるべく道の真ん中を歩きましょう。歩道脇にはPoison Ivyなどの毒草やガラガラヘビ、タランチュラなどがいることがあり危険です！

こちらのコースはGlendaleの住宅街、Beaudry DriveとBeaudry Terraceの交差点からスタートします。黄色いゲートを通り、とげのあるワイアーのフェンスを避けて進んでいきます。砂っぽいfire road（林道）が見えたら登っていきます。分岐点でBeaudy South Motorwayというサインが指す、左方向に曲がります。進んでいくと左側にSan Gabriel山脈が見えてきます。家々やOakmont カントリー・ゴルフ・クラブも近くに見ることができます。更に進むと、左にDowntown skyline(ダウンタウンのスカイライン）が現れます。ラジオ・タワーに着いたら、Verdugo Motorwayのサインを通り過ぎ、さらに進んでいきます。ここから先はくねった上り道となります。登っていくと、San Fernando Valley全体が姿を現します。フェンスの奥に、赤や白の建物がかたまって建っているのが見えます。景色を十分に楽しんだら、舗装された道を降りてきます。Beaudry Northという看板が現れたら、右に曲がります。コース歩行中に、トカゲやサボテン、トンボやタカなどに遭遇することもあり、大自然を満喫することができます。あまり人も多く訪れないので、静かな環境でハイキングに集中したい方におすすめですよ！

こちらのコースをスタートするには、まずUSDA Forest Service Adventure Passが必要です。ゲットしたらサイドミラーにかけるか、ダッシュボードの上にのせるか、車の見える所に置いて出かけましょう。このパスを用意することで、Asuza上方にあるSan Gabriel MountaisのCamp Bonitaに車を駐車することができます。コースはへとへとに疲れるほどではありませんが、距離がかなりあるので忍耐力が試されるコースとなります。San Gabriel River に沿ってつづく道はShoemaker Canyonを通り過ぎると、右方向に曲がってのびていきます。その後左に曲がり、Laurel Gulch（渓谷）から更に北へとのびていきます。川を渡り、Allison Gulch(渓谷）がRattlesnake Canyonに変わったすぐあと、The Bridge to Nowhere（どこでもない場所へと続く橋）という名の何とも神秘的な橋が現れます。橋は1936年にSan Gabrial ValeyとAngeles Crest Highway沿いにあるWrightwoodをつなぐべく建てられました。実は当初作られた道は1938年の洪水で流されてしまい、今は橋だけが取り残されている状態です。The Bridge to NowhereはL.Aで最も人気のあるバンジージャンピングスポットとしても有名なので、興味のある方は専門家の立ち会いのもと、ぜひ挑戦してみてください！

Lake Avenueを北に、道が左に曲がるところまで進みます。ちょうどその角にトレイルの入り口があるので見つけてください。まずは東に向かって歩いていき、徐々に北にカーブする形で進んでいくとSan Gabriel Mountainsの中心へと続くスイッチバック（険しい斜面を登坂・降坂するため、ある方向から概ね反対方向へと鋭角的に進行方向を転換するジグザグに敷かれた道路）が現れます。スイッチバックを登っていくと、後方にPasedenaや、San Gabriel Valleyの絶景を見ることができるので、チェックをお忘れなく！かなりハードな道ですが、進んでいくと分岐点にたどり着くので、右に曲がりましょう。ほどなくして、1894年に建てられ火災による被害で焼滅したEcho Moutain Resortの跡地が現れます。リゾートに直結していたMount Lowe Railway（鉄道）の錆びた残骸などのも残っており、歴史を感じることができます。ピクニックエリアとしても人気があるので、帰路につく前にこのエリアで小休止するのもおすすめですよ。

210フリーウェイの駐車場からスタートし、消防車などの火災用自動車専用の舗装された道をSan Gabriel Mountaisを右手に歩いていきます。右へ曲がり、Hostetterへ向かう舗装されたFire Road（林道）を進みます。舗装された道はすぐに土でできたdirt roadへと変わり、木陰に入ったり出たりを繰り返し、徐々に登って行くこととなります。Verdugo MotorwayのT字路まで進むと、『タバコを捨てないでください。この山のリスたちは癌になっています』というブラックユーモアたっぷりの看板が出てきます。林道を左に曲がり、ラジオタワー・モニタリングステーションまで進みます。フェンスにたどり着いたら引き返します。このコースはマウンテンバイカーたちにとても人気のあるコースなので、登っている途中でマウンテンバイクカーと遭遇することも多々あります。また、野生のサラマンダーがいるのでご注意を！下山時にはダウンタウンL.A、Siverlake Reservoir、Griffith Park、San Fernando Valleyを望むことができます。

Canyon Drive頂上まで行き、舗装された駐車場に車を停めます。道沿いを北へ向かって歩き、Camp Hollywood Landを通り、更に進みます。コンクリートの道はほどなくするとDirt Road(舗装されていない砂道）に変わります。丘を登る形で進んでいくコースからは、左手に木々の生い茂る渓谷を見渡すことができます。1.7マイル地点で、分岐点にさしかかったら右へ曲がります。馬のフンがかなりの量転がっているので、踏まない様に気をつけてください。しばらく平らで乾いた道が続いたあと、最終地点に向けて登っていく形になります。舗装道路にたどり着いたら右へ曲がり、上へと登っていきます。頂上に着く前に白いフェンスのあるエリアにたどり着くのですが、そこからはグリフィスパークのBack Countryと、green forest Lawn Cemeteryを見渡すことができます。回転しつつ登るような形で、山の南側を登っていくと、Lake Hollywood Reservoirを一望できるスポットにたどり着きます。ここからはハリウッドサインも間近に見れるので、L.Aのパノラマビューと同時に、ここでしか見れない絶景を堪能してください。少し休憩したらゆっくりと下って、スタートした駐車場に戻りましょう。