LAで最高に美味しいタマーレスを食べよう！（前編）

ひき肉やトウガラシなどをトウモロコシの粉で作った生地に包んで蒸したメキシコ料理、タマーレスはメキシコ人たちのソウルフード。特にクリスマスに食べるタマーレスは、感謝祭（Thanksgiving）のターキーと同じくらい特別な一皿です。

調理に時間のかかるタマーレスは、素材を集めて作るプロセス自体にも家族と家族の絆を深める伝統的かつ神秘的な要素が秘められているそうです。今回はそんな特別な一皿を提供するレストランをご紹介します！

タマーレスの中でもユカタン・タマーレスはそのバリエーションの多さで有名です。オーブンでロースト、またはグリルされたタマーレスは、ユカタン州の州都であるメリダや、マヤ文明のトゥルム遺跡などでも夜間のストリートフードとして売られています。タマーレスがおいしいユカタン料理専門店はLAにも多数ありますが、名物のタマールコラードに関しては「EL FAISAN Y EL VENADOEL」がナンバーワンです！タマールコラード（Tamal Colado）の特徴はその濃厚な生地で、その中にハバネロでシーズニングされた鶏肉や豚肉が包まれています。アットホームな雰囲気のレストランなので、お料理が出てくるのに少し時間がかかることもありますが、待つだけの価値がある一皿です！

Ucheposという種類のタマーレスは、南カルフォルニア特有のかなりレアな種類のタマーレスとして知られていますが、Highland ParkのFelix-Mexでは本場と変わらないクオリティのUcheposを頂くことができます。通常タマーレスの生地を作るのには乾燥したコーンを使用しますが、Ucheposの生地は新鮮なスイートコーンのみを使って作られているため、手間もコストもかかる普通のタマーレス以上にかかります。その分Ucheposの生地はまるでデザートの様にリッチな質感と風味で、一度食べたらやみつきになります。その生地にサワークリームとサルサ、熟成コティーヤチーズを包み、甘さとしょっぱさが程よくミックスした極上の一品が出来上がります。週末のみの限定メニューですぐに完売となってしまうので、開店と同時にお店に向かうことをおすすめします！

南メキシコのオアハカ州付近では、タマーレスの生地にバナナの葉を使うのが特徴です。その結果、通常の生地より濃厚でしっとりとした、香り豊かなタマーレスに仕上がります。コリアンタウンにあるGuelaguetzaでは、オアハカ・モレ・ネグロ（メキシコ風辛口ブラックソース）と相性がいいオアハカ特有のタマーレスをいただくことができます。ランチにぴったりのこのメニューは、米や麦、アーモンドや胡麻といった健康的な素材を使用して作るスペインの飲み物オルチータと一緒に頂くのがおすすめです。ちなみにこのお店のオルチータはサボテンピューレがトッピングされています。是非一度試したい味ですよ！

Olivera Streetの観光客で賑わうエリアにあるLa Luz Del Diaは、タマーレスの生地への強いこだわりで知られるメキシコ料理店です。通常は石灰水処理したトウモロコシの穀粒を使う中、こちらのお店では毎朝ホワイトコーンを使って生地を手作りします。そんなLa Luz Del Diaならではのスペシャルなタマーレスは一度食べたらくせになること間違いなし！程よい甘さのメキシカン・ホットチョコレート、Champurradoと一緒にいただくのがおすすめです。ホットチョコレートに入っているシナモンのスパイシーな香りと、濃厚な味わいのタマーレがたまりません！

Mercadoは、一度にたくさん食べれない方にぴったりのレストランです。Mercadoの料理はその他のお店に比べて量が控えめなので、食べ終わった後に「食べ過ぎた！」なんてこともありません。タマーレスの中身は日替わりなので飽きることがなく、リピーターも多いのだとか。サルサヴェルデと一緒に頂くQueso Oaxacaやコカコーラで煮込んだポークカルニータとサルサのコンビネーションなど、バラエティー豊かなメニューで人々に愛されています。ジャムやチーズを入れたタルトは、LAで一番美味しいとの呼び声も高い逸品なので、注文するのをお忘れなく！