LAでしか味わえない伝説的なカクテルを楽しもう!

写真提供:Musso & Frank Grill, Facebook

近年、LAには才能あるバーテンダーによる新しいバーが軒並み増えており、お酒好きならば見逃せないスポットとして注目を浴びています。

伝統的なカクテルから、新しく、クリエイティブなカクテルまで、ありとあらゆる種類のカクテルを楽しむことができます。

今回は、そんなLAで味わえる至高のカクテル達を贅沢にピックアップしました!

Property of Discover Los Angeles
写真提供:213 Nightlife

OLD FASHIONED - SEVEN GRAND

2007年にダウンタウンにオープンしたSeven Grandは、現在も繁栄し続ける、LAの「モダン・カクテル・ブーム」の先駆、となったお店です。オープン当初のメンバーは、今や「全米で最も影響力のあるバーテンダー」として知られ、ちょっとした有名人となっています。こちらのお店の看板メニューとなっているのが「Old Fashioned」で、その準備過程は、英国のティーセレモニーの様子と似ているのだとか。苦みの強いリキュール、アンゴスチュラビターズに砂糖、 レモンにオレンジピール、といった材料をミックスして作る「Old Fashioned」はLAに来たからには外せない一杯です。

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写真提供:Rivera

BARBACOA - RIVERA

近年、LAではレストランとバーの境界線がよく分からなくなってきている、なんていう人もいるようです。と言うのも、ProvidenceやDrago Centroといった、有名レストランでありながら、美味しいカクテルを提供するお店が増えてきているからです。有名バーテンダーとタグを組むケースが多いのですが、Rivera、Playa、Sotto、Picca、そしてShort Orderでのバーメニューを一気に引き受けているジュリアン・コックス氏のメニューは、とにかく最高!といわれています。数あるジュリアンのメニューの中でも、Riveraで頂くカクテルは群を抜いています。ライ麦、バジル、レモン、レッドペッパーで作った「Blood Sugar Sex Magic」、リュウゼツランを主原料とするメキシコ特産蒸留酒メスカル(Mezcal)、シトラス、アガベ、chapulin ソルトを使った「Donaji」、mezcal、チポトレ、ハラペニョ、ジンジャーシロップを使った「Barbacoa」が3大看板メニューとして有名です。中でも甘さ、酸っぱさ、独特の風味にスパイシーな味と、一杯で何種類もの味を楽しめる「Barbacoa」はファンが多く、大人気なんだとか。スモークされたビーフジャーキーと頂くとこれまた最高です!

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写真提供:Thirsty in LA

MARTINI - MUSSO & FRANK GRILL

カクテルと言えば「マルティーニ」と答える方も多いと思います。それほど定着のある「マルティーニ」ですが、LAでマルティーニを頂くならMusso & Frank Grillで頂くがおすすめです。1919にオープンしたMusso & Frank Grillはチャーリー・チャプリンからジョニー・デップまで、新旧、多くの有名人、作家、スター達が通っていた、または通っていることで知られる、老舗店です。伝説的なバーテンダー、Manny Aguirre氏によるマルティーニはファンが多く、その味を求め、数多くの人が足を運びます。カクテルグラスと余った分を小さなカラフに入れて提供する「クラシカル」なスタイルは近年では珍しく、根強い人気があるのだとか。同じカクテルのサイドにオニオンが飾られたバージョン、「ギブソン」を好む人もいるそうですよ。歴史あるある空間で、今や「伝説」と呼ばれるバーテンダーに作ってもらったカクテルを静かにたしなむ。これぞ大人の楽しみ方ですね!

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写真提供: Caroline on Crack

RAY’S MISTAKE - TIKI-TI

Tiki-Tiは、それまで数々の名店を歩き渡ってきたフィリピン出身のバーテンダー、故Ray Buhen氏が1961年にLos Felizにオープンしたお店です。お店の看板メニューはその名も「Ray`s Mistake」(レイの間違い)です。実はこのカクテルにはちょっとしたエピソードがあるのです。1968年にお客にAnting Antingというカクテルを作っていたRayさん。間違えて違うシロップを使って全然違うカクテルを作ってしまったそうなのですが、それをお客が「美味しい」と言ったことで、新たにメニューとして加えることになったのだとか!Tiki-Tiにハッピーアワーはないのですが、毎週水曜日はRay`s Mistakeが夜9時まで$6ドルで頂けるので興味のあるかたは是非足を運んでみてください!なぜ9時まで?と思った方もいらっしゃるでしょう。1999に亡くなったRayさんをしのんで、毎週水曜日の9時に息子さんがベルを鳴らすそうです。慕われていたんですね!

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写真提供:Thirsty in LA

IRISH COFFEE - TOM BERGIN’S

当初1936年にオープンし、1948年に現在のFairfaxアベニューに移転したTom Bergin`sはLAで一番古いアイリッシュレストランです。レストラン内にあるHorseshoe Barはとても有名で、ロナルド・レーガンが訪れたことでも知られています。表の看板には「House of Irish Coffee」(元祖アイリッシュコーヒー)との記載もある、老舗の名店です。Tom Bergin`sのIrish Coffeeはフレッシュなコーヒー、ブッシュミル産のアイリッシュ・ウィスキー、淡褐色の甘蔗糖、クリームを使って作られます。どこか落ち着くその味は気持ちを和やかにしてくれますよ。

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写真提供:yamchild, Flickr

MOSCOW MULE - TAM O' SHANTER INN

現在、ヴォッカはアメリカ最も売れているお酒です。しかしながら、ヴォッカが売れずに酒屋のオーナー達が頭を抱えていた時代もあったのです。そんな時代に発祥したのが、「モスコ・ミュール」だったのをご存知だったでしょうか?ヴォッカの消費量を少しでも増加させようと、ヴォッカにジンジャービール、ライムジュースをまぜ、キンキンに冷えた氷入りの銅製のマグに入れ、バーで提供したところ、これが大ヒット!今や、全世界で愛されるカクテルとなりました。ロサンゼルスタイムズのレストランジャーナリストによると、「Tam O`Shanter Inn」のモスコミュールはがLA一とのこと!ちなみに、Tam O`Shanter Innのモスコミュールは銅製のマグではなくスズと鉛などの合金でできたしろめのマグだそうですが、有名ジャーナリストさんのお墨付きなので、Tam O`Shanter Innのモスコミュールを楽しんでください!

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写真提供:Thirsty in LA

HISTORIC CORE COCKTAIL

最後にご紹介するのは、残念ながら現在は頂くことができない幻のカクテル「Historic Core Cocktail」です。2009年に名バーテンダーJohn Colharp氏のもとで誕生したこのカクテルは「ダウンタウン・ロサンゼルス・カクテル・コンペティション」で優勝候補とも言われたカクテルで、独特のアロマ漂う洗練された味わいが人気の一品でした。レストランオーナーとタグを組んでは、レストランの経営がうまく行かず、バーもクローズしたり、大変な時期もありましたが、最近ではTello and Aidan Demarestのグループと仕事を再開させたというニュースも届いているので、Historic Core Cocktailを頂ける日はそう遠くないかもしれませんよ!