LAでおすすめのヘルシーなレストラン・ベスト14！（前編）

LAでは何世代にも渡り、南カリフォルニア独自のヘルシーなライフスタイルが受け継がれてきました。多くのシェフが、『farm-to-table』（農場から食卓へ）と呼ばれる新しいムーブメントの先駆となり、地元で育てられたオーガニックな食材などを積極的に取り入れたメニューを提供しています。今回はカジュアルなビーガンレストランから、伝統的なカリフォルニア料理が頂けるお店、ファインダイニングと呼ばれる高級レストランまで、ヘルシーで体に優しいお料理が楽しめるお店をピックアップしました！

Culver CityにあるAkashaは2008年のオープン以来、健康志向の美食家たちに愛されているレストランで、お店のインテリアにも再利用した資材を使用している、エコ・フレンドリーなお店です。「世界各国を旅して回るのが趣味」というオーナーの旅の経験で培われた食のセンスが光るメニューは「どれを取ってもおいしい」と評判です。グルテンフリーのトルティーヤを使用したチキン・トスターダ・サラダや生のビンナガマグロ、タンドリ・スパイス・チキン・ウィングスといった、New Americanと呼ばれるカリフォルニア料理が楽しめます。また、月曜日は「Meatless Mondays」（肉なし月曜日）となっているそうで、グリルした青菜・茄子・赤ピーマン・バジルの炒め物をジャスミンライスと一緒にいただくメニューなど、野菜中心のメニューを提供しています。ボリュームのあるメニューも揃っており、ショートリブや、ビーガンバージョンの緑豆のカレーとご飯のセットメニューをおすすめします。その場で絞ったフレッシュなジュースと自家製シロップを使って作るカクテルも健康的でおいしく、人気があります。ワインもオーガニックのものを中心に集めており、飲み物からお食事まで全てがヘルシーです。ぜひ一度足をはこんでみてください！

Cafe GratitudeはLarchmont VillageとVeniceの2カ所に店舗を構える人気カフェです。現在ダウンタウンにも店舗を出店予定ということで、ファンの期待も高まっています。Cafe Gratitudeでは、100％オーガニックの野菜中心のメニューを提供しています。例えば朝食メニューにはカシュークレープ、ココナッツヨーグルト、メープルシロップ、ピーカンといった体に優しい食材を使った贅沢なメニューが味わえます。カラフルで目でも楽しめるサラダには、地元で採れたのロメインレタス・アボカド・バジルナッツ・パルメザンチーズ・ケッパーなどが使用されています。オイルフリーのシーザードレッシングでいただくシーザーサラダは最高ですよ！おすすめはタイアーモンドソースに人参・赤ピーマン・ケール・照り焼き風味のアーモンド・ヒマワリの種などが入ったパッタイです。「一度食べたら病みつきになるおいしさ！」と評判の一品です。Cafe Gratitudeはセレブやスターに人気のお店としても有名で、2013年の12月にBeyonceとJayZが22日間ビーガン生活をしていた際に、Cafe GratitudeのLarchmont Village店でJay Zのお誕生日を祝った、というのが話題になりました。健康になれてスターと遭遇できたら、一石二鳥ですよね！

エレガントなインテリアが印象的で、大物セレブが出資していることでも話題を集めたCrossroads Kitchenは2013年3月のオープン後、瞬く間に人気店となりました。ハンドメイドのシャンデリアやビンテージのグラスが並ぶバーがスタイリッシュな雰囲気をかもし出すこのお店では、地中海料理を取り入れた創作アラカルトやサラダ、産地直送の食材を使ったカクテルなどを楽しむことができます。日替わりのビーガンメニューは料理長が毎日入荷した材料をみて決めているそうです。ここで一番におすすめしたいのがアーティチョーク・オイスターです。アーティチョークの葉の上に、アーティチョークのピューレ、オイスターマッシュルーム、黄色のトマトを使ったベアネーズソース、ケルプキャビアがのった贅沢な一品です。その他にもGranny Smithのリンゴ、ビーツとホースラディッシュのアイオリソースを使った「Crab Cake」や、野菜だけを使ったScallopiniやラザニアといった、Crossroads Kitchenでしか味わえない唯一無二のメニューが並びます。ビーガン用のカクテルもさっぱりしたものからデザートテイストのものまで豊富にそろっています。LAに来たからには、必ず訪れておきたいお店です！

日本では小説のタイトルにもなった“The Gadarene Swine”『ガダラの豚』（聖書に出てくる悪霊が取り憑く豚）はその店名に少し驚いてしまう方も多いそうですが、怖がるなかれ。こちらのお店、ハイエンド（高級クラス）のビーガン料理専門店なんです。Studio Cityにあるお店の店内には８人がけのカウンターがあり、ほとんどのお客様はそこでお一人約$85の10品のお任せコースをオーダーします。各コースそれぞれ特定の野菜や果物がテーマとなっており、カラフルで美しいメニューを楽しむことができます。『ストロベリーコース』と名付けられたイチゴをフィーチャーしたコースは特に色鮮やかで、内容も充実しているので大満足すること間違いなし！デザート担当はシェフの奥様で、グレープフルーツのグラニータと頂く、乳製品を使わないトレスレチェケーキや、オレンジピールキャンドルで熱されたオリーブオイルを賭けて頂く綿菓子など、独創的な創作メニューを展開しています。アラカルトのメニューもどれもおいしいのですが、お任せコースで最後までじっくりと満喫することをおすすめします！

West Hollywoodの西側、MelroseアヴェニューにあるGracias Madreはビーガンのメキシカン料理が楽しめる洗練されたレストランです。サツマイモとタマネギ、メキシコの調味料ピコデガヨ、グアカモーレ、カシューナッツのチーズ、香菜、ブラックビーンズでいただくメキシコ料理の定番『Flautas de Camote』や、自家製のトルティーヤと一緒に頂く野菜たっぷりの『El Plato』など、ほぼ全てのメニューがお肉や乳製品を使わないビーガンメニューで提供しています。週末は、お店のパティオで頂くウィークエンド・ブランチが人気で、毎週かなりの人で賑わっています。Tofu Ranchero Scramble(豆腐スクランブル）や揚げたブリトー、Chimichanga とテンペで作ったチョリソーなどがおすすめです。ドリンクコーナーもかなり充実していて、メキシコ特産蒸留酒のメズカルやテキーラ、オーガニックワインや自家製シロップなど、季節の食材を使った爽やかなカクテルがラインナップされています。健康的でカラフルなメキシコ料理でハッピーになっちゃってください！

Inn of the Seventh RayはTopanga Canyonの中心にあり、周りを森林とTopanga Creekに囲まれた、癒しのレストランです。『ロサンゼルスで一番ロマンティックなレストラン』と呼ぶ人もいるほどの場所なので、結婚式会場としても人気があります。『進化し続けているお店』とも言われ、食通をもうならせるシェフのカリフォルニアスタイルのメニューは、その日入手した食材をみながら日替わりでメニューを提供しているそうです。お肉、お魚は自然に育てられた新鮮なものを、お野菜にいたってはすべて地元の農家のものを使用しています。赤ワインのマスタードソースで頂くWatkins農園のリブアイや、ローストクエールのトリュフ・ビネグレットソース添え、マッシュルーム・リーク・イングリッシュピーピューレ・シェリー・クリスピーマッシュルームを使ったビーガンスキャロップなど、鮮やかでおいしいメニューが並びます。シェフのお任せで楽しみたい方には６品のプリフィックスコースをおすすめします。月曜日の夜は伝統的なカリフォルニア料理とビーガンメニューをフィーチャーしていて、イノシシのラグー、ダックコンフィーとカスレ（フランス南西部の豆料理）やペルースタイルの野菜炒めといったメニューを楽しむことができます。

Kye’sは2014年11月にサンタモニカにオープンした話題のお店です。スーパーフードと呼ばれる食材を使った料理や、ビーガン・ベジタリアン・マクロバイオティック・キッズサイズといったお客様のあらゆる要望に応えられる、豊富なメニューがそろったお店です。看板メニューはKyeRitoという、インタナショナルなテイストを盛り込んだブリトーのようなラップです。朝食でおすすめなのが地元産の卵・スモークサーモン・ねぎのアイオリソース・海藻・トマト・キノアがブレンドされた白米をのりで巻いた「Nori n’ Lox」です。草だけで育てられた牛肉を使い、新鮮な野菜やご飯と一緒にのりでラップしたNori Burgerも人気の一品です。スーパーフードを使用したシェイクやスムージーも試しておきたいメニューです。その他にも、グルテンフリーの小豆ブラウニーやココナッツミルク、グルテンフリーの小麦粉・シナモン・しょうが・ナツメグ・クローブを使ったカボチャのスイーツといった、甘い物好きにたまらないメニューもたくさんあります。ラップが有名なので、どうしてもテイクアウトのイメージが強いのですが、店内は明るく落ちついたセッティングで、ゆっくりとお食事ができるようになっています。羽を伸ばしながらLA最先端のヘルシーメニューを味わってみてはいかが？！