人気ドラマ『マッドメン』に登場する話題のスポットをチェックしよう！ パート3

1960年代マンハッタンの広告業界を舞台に、勤務中の飲酒や喫煙、公然とした人種差別など、現在では考えられないような社会情勢を忠実に再現していることで話題を呼んでいる人気ドラマ「マッドメン」。今回もそんなマッドメンの撮影が行われたロサンゼルスのスポットをご紹介します！

シーズン１の「Shoot」のエピソードでDonはBroadhurst TheatreにFiorello!（1959-1961年に実際に上演していた演目）を見に行くのですが、その休憩中にライバル会社のチームと遭遇します。ファンにとっても思い出深いBroadhurstでのシーンはダウンタウンLAのBroadway 地区にあるLos Angeles Theatreで撮影されました。Los Angeles theatreは2000人収容可能な1931年に建てられた歴史あるシアターで、アメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されています。毎年夏にLos Angeles Conservancy主催で開かれる、クラシック映画とライブの祭典「Last Remaining Seats」の会場としても有名です。

シーズン１のエピソード「5G」で、Don は自分の過去と向き合い、腹違いの兄弟、Adamと男と男の話し合いをします。ドラマ内ではDeeliteと呼ばれるダイナーはダウンタウンのQuaity Cafeで撮影されました。レストラン自体は2006年に閉店したのですが、現在でも撮影現場として使用されることが多いそうです。業界ではかなり有名な撮影スポットで、ドラマや映画が好きな人ならQuality Cafeが出てくるとすぐに分かるんだそうですよ！

シーズン１のエピソード「Red in the Face」でRogerは酔っぱらった勢いでBettyを誘惑します。Donは復習しようとRogerをランチに誘います。この先はエピソードを見てからのお楽しみになりますが、このシーンは、ハリウッドで一番古いレストランとして知られ、伝説的なマルティーニで有名な『Musso& Frank Grill』で撮影されました。Musso & Frank Grillは、シーズン2の「New Girl」、シーズン4の「The Rejected」にもそれぞれ、シアター地区のレストラン（NewGirl)、ステーキハウス(The Rejected)、という形で登場します。ちなみに、シーズン4の「The Rejected」はRoger Sterling演じるJohn Slatteryの監督デビューエピソードでした。この機会にもう一度じっくり見てみてはいかがでしょうか？

シーズン3の「The Grown Ups」というエピソードでRogerの娘、Margaretが、結婚するのですが、なんとその日はJohn F.Kennedy暗殺の翌日、1963年の11月23日という設定で、ハラハラさせる一面もありました。結婚式のシーンはEbell of Los Angelesで撮影されました。Mid-CityにEbell of Los Angelesは1927年以来、Ebell of Los Angeles Women`s Club が所持、運営しています。館内のシアターではシーズンごとにミュージカルが上演されたり、世界各国の著名人や、有名アーティストによる講義が行われています。1982年にはLos Angeles Cultral Historic Monument(ロサンゼルス・文化的歴史的建築物）に、続いて1994年にはアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されました。また、National Trust for Historic Preservationにより、Official American Treasure(正式なアメリカ国家国宝）として認定されています。

シーズン１の「Indian Summer」というエピソードで、ペギーはドラマに登場する、架空のシーフードレストランで働くトラックドライバーと、ブラインド・デートにのぞみます。（ブラインド・デートとはアメリカで一般的に行われる、知らない相手と待ち合わせをしてデートをする、お見合いの軽いバージョンのようなもの）こちらのシーンは、コリアンタウンにあるHMS Bountyの一室で撮影されました。HMS Bountyは当初、1948年にGaylord Hotelのグラウンド・フロアにオープンし、その後、オーナーが数回変わった後、1962年に現在の形態に落ち着きました。ローカルならば誰もが知る、老舗のバーです。ぜひこの機会に訪れてみてください！

マッドメン・シリーズ放送から２回目のエピソードの「Ladies Room」はDraperとSterlingのカップルがマルティーニを飲みながら食事を楽しむシーンで始まります。ドラマの中では、1940年代から50年代にかけてマンハッタンの51 west 51 Streetで大人気となった伝説的バー、『Toots Shor』の設定になっていますが、実際にはコリアンタウンのThe Princeで撮影されました。1920年のオープン当初は、The Windsorという名で知られていたThe Princeは、ディープフライドチキンとクラシカルなインテリアが有名な老舗レストランです。