ロケ地として有名なロサンゼルス・ミレニアム・ビルトモアホテルを大特集!(パート1)

Millennium Biltmore Hotel

ロサンゼルスにあるミレニアム・ビルトモア・ホテルは、現在までに最も多くスクリーンに登場したことで知られる、老舗の高級ホテルです。Beaux-Artsスタイル(視覚芸術品の研究と創造を取り入れたスタイル)を軸にした歴史的な建物としても有名なミレニアム・ビルトモア・ホテルは、Leonard Schultze氏と S. Fullerton Weaver氏という2人の著名な建築家によってデザインされ、1923年10月2日にオープンしました。

高級感漂うゴージャスなたたずまいのホテルを、ハリウッドのプロデューサー陣が放っておくはずもなく、ホテルはすぐに大人気となりました。ロケ地として注目されるだけでなく、ウォルト・ディズニーやマーク・ピックフォード、ジンジャー・ロジャーズ、クラーク・ゲーブルといった著名人のスペシャルイベントの会場、また、アカデミー賞のセレモニー会場としても利用されてきました。(アカデミー賞に関しては堂々の8回開催)

ホテル自体、別名Tinsletown(金ぴかの街)として知られるハリウッドとのコネクションがとても強く、現在までに建物のほぼすべてのエリアがスクリーンに登場してきたといわれています。これはホテル全体がまるで芸術品のような作りとなっていて、スクリーンに移った際にも大変美しく見えることが大きなポイントとなっているようです。また、いかようにもアレンジできる、というのもプロデューサー陣にとっては魅力となっているそうで、これまでに映画Scandalでホワイトハウスとして、ドラマBeverly Hills, 90210でラスべガスのカジノとして、 そして映画Rocky IIIにてボクシング施設として登場しています。

今回はハリウッドが愛する老舗ホテル、ミレニアム・ビルトモアにスポットを当てて、これまで登場してきた作品とともに詳しくご紹介致します!

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Photo courtesy of John McCoy

Les Fêtes au Music Center de Los Angeles

Situé dans le centre-ville de Los Angeles, le Music Center est le domicile du Ahmanson Theatre, du Dorothy Chandler Pavilion, du Mark Taper Forum et du Walt Disney Concert Hall. Allant des chants à la plus grande célébration des fêtes de fin d’année de la ville, les visiteurs peuvent passer toute la saison au Music Center et toujours profiter d’évènements uniques.
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Millennium Biltmore Hotel

1. OLIVE STREET ENTRANCE - "SPLASH"

ミレニアム・ビルトモア・ホテルの北にはWest 5thストリート、東にはSouth Olive ストリート、西には South Grand アベニュー、そして南には PauMutual Complexがあります。Olive ストリートに面したエントランスはオープン当初メインエントランスとして利用されており、ゴージャス感のある柱列、レリーフ彫刻がほどこされた壁に、手のこんだ装飾が美しいガラスのドアなど、ルネッサンスを彷彿とさせるデザインで統一されています。1984年、トムハンクスの出世作となった「Splash」ではこのエントランス前で主人公Allenを演じるトムが自分の新しいガールフレンドが実は人魚であることを知らされます。Eugene Levy演じる狂った科学者がDaryl Hanah演じるマディソンに水をかけるシーンは、多くの人の印象に残っています。同じ年(1984年)に、トム・ハンクスは全く違う作品でもこの場所で撮影にのぞんでいます。その映画とは「Bachelor Party」で、トム演じる婚約したばかりの主人公がスクールバスをとめるという設定で、この場所が映画の冒頭で登場するのです。また、この後詳しくご紹介する「Beverly Hills Cop」では、エディーマフィー演じる主人公がエントランスの反対側、Pershinng Squareの前に車を停めていた Det. Billy Rosewood (Judge Reinhold) とSgt. Taggart (John Ashton)にルームサービスを届けるという場面で、こちらのエントランスが登場しています。

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Lindsay Blake

2. Rendezvous Court - "Beverly Hills Cop"

Olive Streetのエントランスを入ると現れるのが、現在「Rendevous Court」(ランデブー・コート)として知られるビルトモア・ホテルのオリジナル・(旧)ロビーです。訪れるものすべてを魅了するこの空間にはアーチ状になった天井の下に石灰華でできた壁があり、スペース中央には大理石でできた噴水、そしてスペインのカテドラル(Burgos Cathedral)をモチーフにして作られたエレガントな吹き抜け階段があります。1984年のレノベーションでチェックインカウンターが2階のミュージックルームに移行されるまでは、ホテルのメインロビーとして利用されていました。現在は憩いの場、そして週末にはティールームとして利用されています。エスプレッソやペイストリーをサーブするカフェもあり、人気を集めています。

こちらランデブー・コートは、これまでに幾度となくスクリーンに登場してきました。ビバリーヒルズ・コップで、エディー・マーフィー演じる主人公が「ローリング・ストーンズ」のリポーターとしてこの場所で架空のホテル「Beverly Palm Hotel」にチェックインするシーンは、映画ファンならば一度は見たことがあるシーンでしょう。また、Revenge、Mad Man、NCIS、Glee、90210といったドラマシリーズにも登場しています。

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Lindsay Blake

3. LIMOUSINE RAMP - "CHINATOWN"

ホテルとPacMutual complexの間にあるビルトモア・ホテルのリムジン・VIP専用斜道は、隠れたスターだというジャーナリストもいるほどこれまで数々の映画に登場してきました。有名なのは、1974年のヒット作『Chinatown』で、ジャック・ニコルソン演じるJ.J.Gittesが、フェイ・ダナウェイ演じるEvelyn Mulwrayに、彼女の旦那さんが殺されたことを伝えるシーンです。作品上では、The Brown Derby レストランの表として登場しました。その他にもブラッドリー・クーパー主演のコメディー『Wedding Crashers』、『Junior』や『Dave』『Se7en』など、名だたる名作に登場しています。