ライブ会場近くでおすすめのレストランin L.A！（前編）

ロサンゼルスでは年間を通して様々なアーティストのライブが行われています。ハリウッド・ボウルやウォルト・ディズニーコンサートホール、STAPLES センターといった会場で、世界的に有名なアーティストから注目株の若手アーティストまでありとあらゆるアーティスト、そしてジャンルのコンサートが開かれているのです。今回はそういったコンサートに出かける際にぜひ立ち寄っていただきたいコンサート会場の近くにあるおすすめのレストランをピックアップしました。2回に分けて特集しますのでお楽しみに！

ダウンタウンL.Aのグランド・アベニューにあるウォルト・ディズニー・コンサートホール（WDCH）は建築的観点、そして音響的観点から見ても世界で最も優れた会場の一つであるコンサートホールです。ロサンゼルス交響楽団の本拠地としても有名で年間を通して頻繁にクラシックのコンサートが開かれていますが、それ以外にもジャズや世界的に著名なミュージシャンによるライブ、スペシャルイベントなどが開催されています。エリア内には世界的に有名なシェフJoachim Splichal氏のレストラン、PatinaとKendall`s Brasserie(Dorothy Chandler Pavilion近く）がありどちらも人気店です。

今回あえておすすめしたいのはWDCHの隣の新生ミュージアム「The Broad」内にあるレストランOtiumです。ちなみに「The Broad」は、大富豪のEli BroadさんとEdythe Broadさん夫妻の現代アートのコレクションを展示している美術館で昨年秋にオープンしたばかりです。The BroadのプラザエリアにあるOtiumはつい最近　Los Angeles Timesのフード・クリティック（評論家）に大絶賛され注目を集めました。有名店「French Laundry」で長年腕をふるってきたというシェフの作る料理はとにかくバラエティー豊かなんです。中東のファラフェルにスカンジナビアのgravlax、日本のハマチにメキシカンのモレ、ハンドメイドパスタなどシェフ独特の解釈で調理したグローバルなディッシュが人気をよんでいます。ウニとブリオッシュ、ラード、ピスタチオ、トリュフ・バターを一緒に頂くメニューや、乾燥熟成肉のタルタル、lavishとBulgar、ヨーグルトとミント添え、フォアグラのファンネル・ケーキ、グリルした青えびなど、Otiumでしか食べられないイチオシの絶品メニューがならびます。美食家ならずとも一度は訪れておきたいお店です！

ダウンタウンのアイコンL.A LIVEのエンターテインメント・コンプレックス内にあるSTAPLES センターは、NBA LakersとClippers、NHLのKings、WNBA Sparksの本拠地として知られ年間を通して世界のトップアーティストによるコンサートが開催される世界最高峰のイベント会場です。隣接しているリッツカールトン内のWP24(Wolfgang Puckによる高級アジアンレストラン）を含め、L.A LIVEの敷地内にはたくさんのレストランがあるのでL.A LIVE内のレストランで食事をする選択もありですが、今回あえておすすめしたいのはSTAPLESセンターから歩いて数分の場所にあるメキシカンレストランBroken Spanishです。

Broken Spanish はモダンでアットホームな雰囲気と明るい店内が印象的なレストランです。お店に入ったらまずはコーン・トルティーヤをオーダーしてください。揚げたレンズ豆、またはホイップした豚の脂をサイドに選ぶことができます。メインにおすすめなのは、食用サボテンnopalesとベーコン、シェリートマトの入ったシチューがセロファンの容器に入れられてサーブされる「Rabbit mixiote」です。オニオン＆キャベツのピクルスと一緒に頂くcabeza（ラムの頭）は見た目もパンチのある一品で人気です！デザートも最高に美味しいのでトライするのをお忘れなく！中でもローストした梨とブラックベリージャム、トレスレチェケーキにシナモンが入ったお米とミルクのスイーツ、アロスコンレーチェは最高ですよ！

ウィルシャー・ブルーバードとウェスタン・アベニューの角コリアンタウンのコーナーにある The Wilternは1931年に建てられました。Mettro Rail Purple LineのWishire/Western駅の目の前という大変便利な場所にあります。The Wilternとその隣に建つ12階建てのPellissier Buildingはアメリカ国内でも数少ないアールデコ建築の最高傑作であるといわれていてアメリカ合衆国国定歴史建造物、そしてロサンゼルス・歴史的文化財として登録されています。

コリアンタウンが近いのでThe Wilternの周りには魅力的なレストランがたくさんあります。韓国焼肉店はもちろんのこと 受賞歴のあるレストラン Guelaguetzaや、有名シェフ Roy Choi氏による POT 、The Line HotelにあるCommissary に、ランドマークといわれるHotel NormandieにあるGary Menes氏のレストラン Le Comptoir、そして Cassell’s Hamburgersなどオプションは数えきれません。そんな中今回おすすめしたいのはCassell`s Hamburgersです。Cassell`s Hamburgersは1948年にオープンした老舗店なのですが、つい最近Short Orderで成功したシェフChristian Page氏が新たに店を経営することとなり人気が再燃しました。パティーに使用するプレミアムビーフはオリジナルのグラインダーで毎日挽き、オリジナルプレスを使って形を整え、これまたオリジナルのボイラーで焼く、というこだわりのプロセスで作っています。新しくなったCassell`sには1950年代のクラシック・ブレックファスト・メニュー（朝食メニュー）も加わり多くの人を魅了しています。シェフの奥様お手製のデザートも美味しいと評判なのでぜひトライしてみてください！

ハリウッド・ボウルはアメリカカリフォルニア州ハリウッドにある野外音楽堂です。毎年夏にロサンジェルス・フィルハーモニックの演奏会が行なわれるほか、ハリウッド・ボウル・オーケストラの演奏会、世界的なアーティストによるコンサートや、プレイボーイ・ジャズ・フェスティバル、サウンドオブミュージック関連のコンサートなども行なわれています。7月4日（独立記念日）の花火は大変素晴らしく毎年多くの人が会場に足を運びます。このエリアでおすすめのレストランはローカルに人気のMud Haven Tavern (Highland Avenue）またはニュー・アメリカン（料理）で知られるBirch（Cahuenga)です。ただここはあえてレストランに行かずピクニックをするというオプションもあるということをお伝えしたいと思います。特定のイベント以外は会場での飲食（お酒も含め）は禁止されていないのでピクニックを楽しみながらショーを見る人も多いのです。ちなみにBowlのエリア内には15箇所のピクニックスポットがあります。近くには Joan's 、the Oaks Gourmet Market、Little Next Door、 Tender Greens 、そして Petrossianなど 高級ピクニック・バスケットを提供しているレストラン・カフェが多数あるのでテイクアウトして会場、またはピクニックエリアで頂くのもおすすめです。

2015年8月ロサンゼルス・フィルハーモニックはThe Lucques Groupと10年間のCulinary契約（かっぽう契約）を結んだと発表しました。これは最高峰の食事とレストランサービスをBowl 内で提供するという契約で2016年のサマーシーズンから導入されるそうです。絶品メニューとおいしいワインに舌鼓をうちながら最高の音楽に酔いしれるほど贅沢なことはありませんよね！新たなサービスに多くの人が期待を寄せています！