LA Story第2弾：マシ・オカ

アメリカのTVシリーズ「HEROES」で演じた、「ヤッター！」のセリフでお馴染みの「ヒロ・ナカムラ」役で、一躍アメリカン・ドリームの仲間入りを果たした日本人俳優・マシ・オカ。現在は、「Hawaii Five-0」のDr. Max Bergman役にて活躍中。オカは6歳の時、日本の東京からアメリカのロサンゼルスへ移住しており、自身を『Angeleno』（ロサンゼルス人）であると呼んでいます。

オカのLAお気に入りアクティビティーは、マルホランド・ドライブをドライブすることなんだそう。

「マルホランド・ドライブは小学校へ向かう際の通学路でした。とても懐かしいです。ドライブすると、LA北部と南部、双方の美しい景色がみれますよ。特に運転しながらみる夜景は最高です。グリフィン・パークやJ・ポール・ゲティ美術館など、LAを代表する有名な場所はたくさんあります。でも僕にとって、マルホランド・ドライブは、他の何よりもロマンチックな気分にさせてくれる特別な場所なんです。機会があれば、マルホランドドライブでドライブデートを楽しんでください！」

アジアンテイストを加えたフランス料理が食べられるProvidenceは僕のお気に入りです。シーフードベースのメニューが多いですが、どれも遊び心を感じられるんです。お店スタッフみんながアーティスティックな雰囲気を創りだしている、そんなお店の雰囲気も手伝って、開店以来僕はこのお店のファンなんですよ。

僕は魚介類も日本食も大好きでよく食べますが、Son of a Gun Restaurantのシーフードはとても独創的で、いつもユニークに調理された魚料理を楽しめます。毎回訪れる度に新メニューが増えていて、全く飽きさせないのもこのお店の魅力です。唯一の欠点があるとすれば、あまりにもメニューに変更が多いので、新メニューをみつけるたびに、『あー！全部食べたい！食べないと！』と思ってしまうことですね。（笑）

LAには美味しくて本格的なお寿司屋さんがたくさんありますが、僕が好きなのはこのお店、Hirozenです。なぜなら、僕の家からすごく近いから（笑）お店はとても小さくてアットホームな雰囲気です。ここのシェフと僕はお互いよく知っている仲なんですが、僕がプライベートでお店に来ていることを理解して、それをとても尊重してくれます。お寿司はもちろん美味しいし、値段もそこまで高額ではないですよ。シェフは僕の好みをしっかり把握しているので、いつも彼におまかせして握ってもらいます。

LAで最も美味な「しゃぶしゃぶ」が食べられるレストランです。絶対行くべき！

Manpukuが大好きな理由は、日本式の焼肉（Japanese style BBQ）が楽しめるところ！バラエティーに富んだ日本式の焼肉メニューが選べるのは、実は海外ではとてもレアでラッキーなこと。ちなみにこちらのお店があるSAETELLE BOULEVARDストリートも僕は大好きです。ここにあるショッピングモールに行けば、僕の必要なものは大概揃うんですよ。例えば、日系スーパーマーケット『ニジヤ』や、100円ショップでおなじみの『ダイソー』も入っていますしね。今はもうなくなってしまいましたが、『Asahiya Bookstore』は、日本から遠く離れたアメリカで暮らす僕にとって、日本文化に触れられる大切な場所でした。よく本屋に足を運んでは、日本の漫画やビデオを調達していました。ここに入っているカラオケボックス『Max Karaoke』には、よく友達と大勢で押し掛けていましたね。いい曲が揃ってるんです！

和食とフレンチが好物な僕の次のおすすめは、ジャパニーズ・フレンチレストラン『2117』です。ここはランチも美味しいですよ。かつてイーストサイドに住んでいたころ、ウエストサイドにあるこちらのお店とはまるで遠距離恋愛をしているようでした。何かウエストサイドで予定があると、すぐにこのお店にとんでいき、クリエイティブな料理を楽しんでいました。

『HEROES』の撮影で使われたSunset GowerスタジオはまずまずOK。個人的に思い入れが強いのは、同作のオーディションを受けたユニバーサル・スタジオですね。今出演中の「Hawaii Five-0」のライターたちが在籍しているパラマウントスタジオも大好きです。パラマウントのオープンゲートは、いつ見てもグラマラスなハリウッドの世界観を存分に感じさせてくれます。フォックススタジオは、僕が俳優人生をスタートさせた場所で、初めてテレビドラマシリーズの仕事をした場所でもあります。そんな数ある撮影スタジオの中で一つだけお気に入りを選ぶとしたら、やっぱり「ジムハンセン・スタジオ」！歴史が大好きで、映画史に残るチャールズ・チャップリンが特に大好き。チャップリンが残した映画やそのセリフは、数十年経った今でも多くの人を感動させていますよね。僕にとって彼は俳優という枠を超えた、国際的な文化人。それはまさに今自分が目指している存在なのです。

実は、かつて一度だけ、ミュージカルのオーディションを受けたことがあります。歌にはそれなりに自信がありましたが、僕の問題はダンス（笑）初めてのミュージカル・オーディションだったので、一体どうアピールすればいいのか、審査員が何を期待しているのかさっぱりわからなかったのですが、まぁ、とりあえずとびこんでしまえ！と（笑）案の定、歌はOK…自分の持ち歌もありましたし…。でもやっぱりダンス審査は…（笑）先生がステップの指示を掛け声しながら出すのですが、まっったくそのスピードについていけず、あっという間に僕だけ退場を命じられちゃったんです。あんな難しいステップにも関わらず、他の参加者は全員ちゃんとステップをこなしていたことに衝撃を覚えています。それ以来、一度たりともミュージカルのオーディションを受けようと思ったことはありません。ダンスを踊るにはそれなりの訓練が必要であることを身に染みて実感していますからね（笑）

以上、マシ・オカさんの特別インタビューでした！次回もお楽しみに！